松山英樹は“休養”のマキロイに理解 全米オープン最終盤でメジャー5勝目逃す

「全米オープン」最終日の18番でパーパットを外したマキロイ(Gregory Shamus/Getty Images)

◇米国男子◇トラベラーズ選手権事前情報(18日)◇TPCリバーハイランズ(コネチカット州)◇6835yd(パー70)

PGAツアーの昇格大会「トラベラーズ選手権」を直前に欠場したロリー・マキロイ(北アイルランド)の行動に松山英樹が理解を示した。「あんな良いプレーをしていただけに…。自分もやりたくないと思うはず。メンタルに来る」。前週の「全米オープン」最終日、首位で迎えた終盤16番と18番で1mのパーパットを外して2位に終わった悲劇に同情した。

マキロイの最終ホールのパーパットはスライスラインがさらに急激に右に切れた。「(3打目のアプローチの)付いたラインが悪かった」。松山は自身の4mのバーディパットが予想以上にフックして、カップ周りの強い傾斜に驚いたという。「(優勝したブライソン・)デシャンボーのパーパットが1mと聞いて、どこに付いたか気になった。でも上りだったから、これは入ると思った」と、残したラインの差が勝敗を分けたと言える。

松山英樹は全米オープンからトラベラーズ選手権の連戦をこなす(撮影/桂川洋一)

敗れたマキロイは無言のままコースを去り、翌17日にSNSでコメント。「17年間のプロ人生で最もタフな一日だった。ブライソン、おめでとう」と投稿した。

マキロイはPGAツアー通算26勝。2014年「全米プロ」でのメジャー4勝目を手にしてから、平場の大会(メジャーではない大会)で17勝を挙げている。松山は「ロリーからしたら、17勝ぜんぶなくてもメジャーが欲しいくらいだと思う。お休みして、次のメジャーを獲るための準備をしていこうという感じだと思う」と想いを寄せた。(コネチカット州クロムウェル/桂川洋一)

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