by 緑里孝行（クラフル）
【連載コミック「傲慢と善良」】
6月20日 連載スタート
小説「傲慢と善良」がコミカライズされ、6月20日より文芸誌「小説トリッパー」のWEBサイト「web TRIPPER」にて連載が開始される。
「傲慢と善良」は、「ツナグ」や「かがみの孤城」などでも知られる辻村深月氏の小説。映画化も決定しており、藤ヶ谷太輔さん、奈緒さん主演で、9月27日に公開される。
今回、「メタモルフォーゼの縁側」などを手掛ける鶴谷香央理氏によりコミカライズされることとなった。初回は一挙3話が公開。以降、毎月20日11時に更新される予定となっている。
【「傲慢と善良」作品のあらすじ】
婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる――。彼女は、なぜ姿を消したのか。浮かび上がる現代社会の生きづらさの根源。圧倒的な支持を集める恋愛ミステリ。
お互いに作品のファン同士であったという辻村氏と鶴谷氏のコメントも到着している。
【辻村深月氏 コメント】
「傲慢と善良」のマンガ化に際して鶴谷さんのお名前があがった際に、「そんな恐れ多いこと！！」と震えあがりました。
鶴谷さんの才能と時間は、ご自分の漫画を描かれるためにお使いいただきたい、私だって鶴谷さんの新作が読みたいもの！ とファンの一人として恐縮していたのですが、同時に、鶴谷さんが真実と架の、あの厄介な物語を描かれたらどうなるのだろう……という期待と好奇心も抑えきれませんでした。
お会いしてお話をし、届いた第一話のネームを読んだ途端、ああっ！と心が震えました。
これは確かに私が書いた「傲慢と善良」だけど、まぎれもない鶴谷作品の新作！
それくらい、この話を鶴谷さんがご自分のものしてくださっていると感じ、続きが読めるのが今は楽しみでなりません。こんな幸せがあっていいのか、と信じられない気持ちです。
【鶴谷香央理氏 コメント】
「傲慢と善良」を初めて読んだ時、この傲慢さと善良さは、現代を生きる多くの人が持っているものだと思いました。けれども同時に、まさに傲慢で、善良であるがために、誰もがそれを隠して、目を背けているものでもあります。そこに光を当てた辻村さんが見せてくださった景色を、漫画でもみなさんにお見せできたらと思っています。
