県産サクランボ、つばさで「ビュン」 JA全農山形など、3日間で216キロを首都圏に

山形発の上り山形新幹線つばさに積み込まれる「佐藤錦」=山形市・JR山形駅

 JA全農山形とJR東日本東北本部は18日、山形新幹線つばさの荷物輸送サービス「はこビュン」を活用し、県産サクランボを山形市のJR山形駅から首都圏に運び、販売する今季の取り組みを開始した。4年目の今回は、好評を受けて3日間で過去最多の約216キロを送る。

 JAやまがた管内の山形、上山、山辺、中山の2市2町で前日に収穫された主力品種「佐藤錦」のバラ詰めパック(200グラム)約50キロ分が、午前9時3分発の上りつばさに積み込まれた。東京駅に正午前に到着した後は、車で千葉県浦安市のJR新浦安駅に運ばれ、同駅構内に並べられた。

 JR東東北本部マーケティング部の担当者は「速いのはもちろん、揺れが少ないため果実が傷みにくい」と新幹線輸送の利点を強調。JA全農山形山形ブランド推進課の担当者は「本県産サクランボはインバウンド(訪日客)にも注目が高く、箱詰めも飛ぶように売れる。魅力拡大の足掛かりにしたい」と期待した。

 19、21の両日も首都圏にサクランボを届け、佐藤錦のほか、大玉新品種「やまがた紅王」、県奨励品種「紅秀峰」を東京、蒲田、北千住(以上東京都)、大宮(さいたま市)のJR各駅で販売する。

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