2024年に値上げが見込まれる「固定費」って一体何?

家計における固定費とは?

家計における支出は、主に固定費と変動費の2つに分けられます。固定費とは毎月など定期的に発生する支出であり、費用がおおむね一定である点が特徴です。

固定費の例は、以下の通りです。

__・水道光熱費
・家賃や住宅ローンなどの住居費
・通信費
・保険料
・習い事などの教育費
・自動車維持費
・サブスクリプション費用__

固定費は家族構成やライフスタイルによって変動します。特に上の3つは全体の固定費の中でも大きな割合を占めます。

また変動費とは、支出の有無や価格が毎月変化する費用です。生活者の行動による変化が大きいため節約はしやすいものの、毎月や年単位での支出予測がしづらい特徴があります。そのため場合によっては、大きな支出になる可能性があります。

変動費の例は、以下の通りです。

__・食費
・交際費
・日用品費
・娯楽費
・交通費
・洋服代
・医療費
・雑費__

食費や日用品は毎月一定の支出があるため固定費と認識されがちですが、費用が変化しやすいため変動費とみなされるケースが多いです。手軽に節約できる費用が多いですが、効果としては薄くなりがちです。

2024年に値上げが見込まれる固定費

2024年には、電気料金とガス料金の実質的な値上げが見込まれています。現在は急激な物価の高騰に対し、政府が家庭の負担を軽減するために補助金を導入しています。しかし、2024年の6月以降は政府による補助金が終了する見込みであるため、実質的な値上げとなることが予想されています。

特に家計への打撃となりそうなのが電気料金であり、1kWhあたり3.5円の補助金がなくなります。具体的には、2024年6月利用分から電気料金による家計への圧迫が懸念されます。

固定費を節約するには?

固定費の多くは長い期間で見直しをせず、契約時の料金や内容のまま支払い続けているケースが多いため、少し見直すだけで効果的な節約につながる可能性があります。節約の方法には、契約内容を見直して固定費を下げるか、使っていないサービスなどを解約することが挙げられます。

特にサブスクリプションは意外と使っていない場合が多いため、余計な固定費になっているケースがあります。サブスクリプションは一つひとつの料金が安価なため、気にせずに放置しがちです。

しかし、小さな支払いでも長期間放置していると大きな出費になってしまいます。そのため優先順位をつけて、取捨選択しましょう。

スマホ料金などの通信費も、契約内容の煩雑さから放置している人が多い固定費です。しかし、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えだけでもかなりの節約になります。年単位では、数万円の節約になるケースも少なくありません。

また固定費の節約で注意すべき点は、節約を優先し過ぎて日々の生活が不便にならないようにすることです。過度な節約は生活におけるストレスになるため、バランスと優先順位の見極めが大切です。

2024年にはガス料金と電気料金の値上げが予想される

固定費は定期的に発生する支出のうち、おおむね金額が固定されているものです。2024年には電気料金とガス料金の実質的な値上げが予想されており、特に電気料金は家計への大きな打撃になることが懸念されます。

家計の節約では、固定費の見直しが効果的だといわれています。固定費は契約当初のまま放置しているケースが多く、改善の余地が大いに残されている場合があります。そのため、契約内容や使用していないサービスの解約などを検討してみましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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