宅配便で送付させる手口の特殊詐欺 送り先は転々と…かく乱か 200万円だまし取った疑いで男を再逮捕【新潟】

宅配便で送付させる手口の特殊詐欺 送り先は転々と

現金を宅配便で送付させる手口の特殊詐欺で、名古屋市の女性から200万円をだまし取るなどした疑いで、住居不定・無職の31歳の男が再逮捕されました。これまでに男は同様の手口で1億4千万円余りを受け取っていて、その送付先を転々とさせて足取りの特定を防ごうとしていた可能性があることもわかっています。

警察によりますと、住居不定の無職・長岡浩一容疑者(31)は、2月下旬に何者からと共謀し、名古屋市の60代の女性に「有料サイトの未払い料金に関する裁判費用」などとウソを伝え、現金200万円を関東圏のマンションに宅配便で送付させてだまし取った疑いがもたれています。

3月上旬にかけては「その裁判の取り消し費用」などとして、400万円をさらに送付させてだまし取ろうとしましたが、受け取りの際に「本人確認」が出来なかったため宅配業者が渡さず、未遂に終わっています。

長岡容疑者は、現金を直接受け取る「受け子」とみられていて、これまでに、同じく宅配便で送付させる手口で、奈良県の男性から約1億2千万円、長岡市の男性から2500万円余りをだまし取った疑いで逮捕されていました。それぞれの現金の送付先は、関東周辺のアパートやマンションなどその都度変わっていたといいます。

警察は、犯行グループが足取りの特定を防ごうとしていた可能性があるとみていて、関与した人物などの捜査を続けています。

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