HoYoverseシンガポール本社オフィスに突撃! 目指すのは「ゲーム内だけで完結しない体験」【カンファレンスレポート】

HoYoverseシンガポール本社オフィスに突撃! 目指すのは「ゲーム内だけで完結しない体験」【カンファレンスレポート】

シンガポールにて、HoYoverseが2024年7月4日にリリースを予定しているアクションRPG『ゼンレスゾーンゼロ(以下、『ZZZ』)』のメディア向け発表会が開催されました。日本を含めた世界中のメディアが参加したこのイベントは、HoYoverseとしても「初めてに近い規模」での試みとのことで、カンファレンスでは『ZZZ』にとどまらずHoYoverseの理念なども語られました。

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本記事ではそんな発表会の内容をレポートとしてお届け。リリース前から話題を集めている『ZZZ』はもちろん、『原神』や『崩壊:スターレイル』などのメガヒットタイトルの数々を手掛けた「HoYoverse」ブランドおよびCOGNOSPHERE PTE. LTD.を改めてチェックしてみてはどうでしょうか。

◆HoYoverseは“ゲーム体験”をゲームの外でも与えてくれる!

まずはあらためて、「HoYoverse」についてご説明。シンガポールに本社を構えるCOGNOSPHERE PTE. LTD.は「HoYoverse」ブランドのグローバルパブリッシングを手掛ける会社です。日本国内では株式会社COGNOSPHEREが運営、マーケティングを行っています。HoYoverseの設立は2021年で、中国国外でmiHoYoコンテンツを展開するパブリッシャーとして立ち上げられました。

カンファレンスはHoYoverseグローバルPR担当者の挨拶で幕を開け、HoYoverseグローバルビジネス統括から同社の目指す理念、概要にまつわるプレゼンまで行われました。シンガポールに本社を構え世界中にファンを持つHoYoverseだからこそというべきか、通常の「ゲーム会社」の枠にとどまらず様々な言語の壁を越えて、ゲーム外オンライン・オフラインイベントなどを通じ包括的に「ゲーム体験」を提供していくことを目指しているそうです。

プレゼンではHoYoverseが今まで手がけてきたゲームタイトルとして『原神』『崩壊:スターレイル』『崩壊3rd』『未定事件簿』が改めて紹介されました。2020年にリリースされた『原神』はオープンワールドRPGとして、ソーシャルゲームに関心あるユーザーなら大半がご存知であろうビッグタイトル。 複数のキャラを切り替えて戦うバトルシステムとオープンワールド探索が魅力で、未プレイの方は今からでも遊ぶ価値がある名作です。

『崩壊:スターレイル』は『崩壊』シリーズの精神的続編としてリリースされたコマンドバトルRPGで、「シリーズを知らない方も楽しめる作品」として配信されています。2023年のリリースからわずか1年弱で多くのユーザーを獲得するというメガヒット級のタイトルです。

『崩壊3rd』は2016年にリリースされた作品で、HoYoverse並びにmiHoYoにおいては歴史あるアクションゲームと言えます。その壮大な世界観や美少女たちのダイナミックな戦いが描かれる、『崩壊:スターレイル』はもちろん『原神』にも大きな影響を与えた作品です。2024年より第2部が展開され、舞台を火星に移した物語が幕を開けています。

女性向け恋愛ミステリー『未定事件簿』は2022年にリリースされたタイトル。主人公は新米弁護士となり、ステラ市で起きる謎に満ちた事件を解決していく傍ら、様々な「彼」たちと絆を育んでいくことになります。

さらにカンファレンスでは、これらタイトルの展開を“ゲーム内で完結”させるだけでなく「多くの包括的なコンテンツでゲーム体験をユーザーに提供する」と述べられました。

HoYoverseの取り組みとして最初に挙げられたのは、HoYoverse作品の音楽にまつわる「HOYO-MiX」です。各ゲームに関連した楽曲・BGMを制作するだけでなく、多くのコンサートやライブなどを意欲的に開催し、ゲーム外でもファンが幻想的な世界観に浸れるイベントが行われています。日本での例を挙げれば、2023年12月に行われた「『原神』オンラインコンサート2023-Melodies of an Endless Journe」などが記憶に新しいでしょう。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団が『原神』の世界観を奏でたコンサートで、現地に行けないファンも参加できるよう無料でオンライン配信も行われました。

続いて紹介されたのはHoYoverseの公式コミュニケーションツールHoYoLAB。多くのファンが交流するSNSとしての運用はもちろん、ゲームに役立つ便利機能が多く搭載されたツールです。SNSとしての使用をしなくても、自らのアカウントの情報を確認できたりとゲームに役立つ機能が多く存在しているため、HoYoverseユーザーなら一度は触ったことがあるのではないでしょうか。

HoYoCREATORSはHoYoverseコンテンツでクリエイティブ活動をする方に向けたプロジェクト。クリエイターを支援し、創作を活性化させることが目的です。「クリエイター同士の交流」をはじめとした様々な企画が存在しているので、興味のある方はぜひチェックしてみましょう。そしてHoYoFairはファンの二次創作を公式がサポートするという、「公式同人オンラインイベント」。イラストや動画、音楽など多種多様な“公式”二次創作がチェックできるので、定期的にチェックするのとさらにゲームが楽しめるでしょう。

最後に紹介されたのは「HoYo FEST」。シンガポールをはじめとした各国で開催されるHoYoverseのオフ・オンラインイベントです。日本にもゲームカルチャーのイベントは多くありますが、様々なエリアに住むユーザーに“良いゲーム体験”を届けようとする精神が感じられますね。

日本では『崩壊:スターレイル』オフラインイベントとして「崩壊:スターレイル 1st Anniversary Carnival in MIYASHITAPARK ~どんな宇宙でも巡り会える~」なども開催されています。カンファレンスで紹介された要素を含め、包括的に“ゲーム体験の質”を向上させるアプローチは、運営型ゲームを手がけ世界的に活動しているHoYoverseならではでしょう。

発表会では『ZZZ』プロデューサーである李振宇(リ・ジェンユー)氏が登壇し、HoYoverseの新たなタイトルとなる『ZZZ』への想いをスピーチ。その後にはインタビューも実施したので、追って掲載する記事をチェックしてみてください!


そして最後には、各国から集まったメディア陣に向けてHoYoverseオフィスツアーも開催! ここからは、ファンなら気になるであろう“HoYoverseの中身”を写真にて一挙紹介していきます! 等身大をはるかに超えたブロック「パイモン」に、ズラリと並ぶ『スタレ』等身大キャラなど、圧巻の景色をぜひご覧ください。


HoYoverseが手掛ける新作アクション『ゼンレスゾーンゼロ』は、PS5/スマホ/PC向けに2024年7月4日11時配信予定です。

提供: COGNOSPHERE PTE. LTD.

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