「最後の命の砦」 漁船員らが救命いかだの投入手順など学ぶ

海のサバイバルです。
水中に投げ入れると自動で膨らむ救命いかだの講習会が、19日、鳥取県岩美町の
田後港で開かれました。

船員災害防止協会が開いた講習会には、田後漁協に所属する漁船の船員ら35人が参加しました。

膨張式救命いかだは円筒形のコンテナの形で漁船などに取り付けられていて、安全ピンを抜いてレバーを引くと固定が外れ海に投げ入れられます。

水を感知するとボンベのガスが吹き出す仕組みで、ゴムでできた屋根付きの救命いかだが膨らみます。

参加者はいかだを投げ入れる手順を確認し、海面からいかだへの乗りこみも体験しました。

田後漁協 田渕幸一組合長
「万が一の場合に最後の命の砦となる救命いかだ、救命用具を手に取って使う良い機会」

船に何かあっても命を守れるよう、参加者は漂流まで想定してひっくり返ったいかだを元に戻すやり方や、場所を知らせる信号の扱い方を確認していました。

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