エクアドルが中国人ビザ免除停止、昨年来3万人超不明 米に密入国か

[キト 18日 ロイター] - 南米エクアドルの外務省は18日、中国人渡航者に対して査証(ビザ)を免除する措置を一時停止すると発表した。多くの中国人が90日の滞在期間を超過し、エクアドルを経由して米国に密入国を図る者もいるため対応する。

エクアドルでは2022年以降、出国記録がない中国人渡航者が増加。外務省によると、23─24年に入国した中国人6万6189人のうち出国が確認されたのは3万4209人で、約3万2000人は出国記録がないという。

同省は、エクアドルに到着する中国人渡航者の多くが中米諸国を通って米国に向かうとの見方を示した。

一方、中国外務省の報道官は18日、エクアドルのビザ免除停止について質問され、中国はあらゆる形の密入国あっせんに断固反対すると指摘。当局は関係国と協力して密入国対策に取り組み、海外渡航秩序を維持していると述べた。

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