2025年から“タイガー・ルール”導入! 80勝超えのウッズに「特別推薦枠」を創設

タイガー・ウッズが来季のシグネチャー大会に出場できることとなった(撮影:GettyImages)

今週はシーズン最後のシグネチャー(格上げ)大会「トラベラーズ選手権」が行われる。ツアーのトップ選手だけが参加できるシグネチャーイベントだが、メジャー15勝、ツアー通算82勝のタイガー・ウッズ(米国)は出場資格を持たず、その名前はフィールドにない。

しかし、来季からはその姿を見られるかもしれない。18日、PGAツアーのジェイ・モナハン会長は選手にメモを送った。ウッズは“卓越した生涯の功績”を持つとして、シグネチャー大会の特別招待枠を選手理事会の賛同を経て創設した、という内容だ。

この招待枠は『ツアー通算80勝以上』の選手に限られる。現在、80勝以上を挙げているのはウッズと故サム・スニード(米国)のみ。実質的に、ウッズのみに適用される特別ルールといっていい。

4月の「マスターズ」は予選通過を果たしたが、5月の「全米プロ」、6月の「全米オープン」は予選落ち。ウッズは「試合出場が少ないことが要因の一つ」だとしている。7月の「全英オープン」(7月18〜21日・ロイヤル・トルゥーンGC)へ出場するが、それが今年最後の試合となる予定だ。

また、現在シグネチャー大会では「ジェネシス招待」、「アーノルド・パーマー招待」、「メモリアル・トーナメント」の3試合で予選カットが実施されているが、来季以降はほかの大会でもカットを実施することが検討されている。(文・武川玲子=米国在住)

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