辺野古移設 8月に大浦湾側の工事に本格着手 工事前の協議について沖縄防衛局「十分協議してきた」

普天間基地の辺野古への移設をめぐり、沖縄防衛局は県に対し、軟弱地盤が見つかっている大浦湾側の工事に8月から本格的に着手すると伝えました。

普天間基地の辺野古移設に反対する県に代わって、政府は去年、「代執行」により軟弱地盤のある大浦湾側の埋め立て工事を承認していて、ことしに入ってからは海上ヤードの設置工事などを進めています。

埋め立て工事をめぐっては2013年に当時の仲井真知事が承認した際、県は「留意事項」として工事前に県と沖縄防衛局の協議を求めています。

県はこれまで工事計画や環境保全策などについて質問状を送る形で協議を重ねていましたが、防衛局からことし8月1日に大浦湾側の工事に着手すると18日に伝えられたということです。

防衛局は着手の理由について「十分に協議してきた」としていて、県は今後の対応を検討しています。

普天間基地の移設は軟弱地盤の改良工事に伴い、工期の長期化や費用の増加、環境への影響などが懸念されています。

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