「恥知らずな態度だ」トッテナムの日程発表でソン・フンミンのモデル起用に韓国メディアも呆れる。“ソニー”のスペルミスにもチクリ

プレミアリーグのトッテナムは現地6月18日、新シーズンの日程を発表。クラブの公式サイトなどで伝えている。

X(旧ツイッター)では、各選手のビジュアルを用いて「最初の5試合」や「最後の5試合」などテーマ別にスケジュールを告知しているなか、「ロンドンダービー」ではソン・フンミンが起用された。

これに韓国メディア『エクスポーツニュース』が反応。「トッテナム・ホットスパーは、話題になっているロドリゴ・ベンタンクールの人種差別事件には沈黙しているのに、キャプテンであるソン・フンミンを前面に押し出しながら、来る2024-2025シーズンのスケジュールを広報した」と報じている。

ベンタンクールは先日、母国のテレビに出演した際、司会者から同僚選手のユニホームを求められると、「ソニー(ソン・フンミン)の? みんな同じように見えるから、ソニーの従弟かもしれないよ」とコメント。これが人種差別的な発言だと批判が殺到した。

トッテナムがSNSで“渦中の人物”をフィーチャーしたことに、エクスポーツニュースは「ソン・フンミンが昨シーズンの主将で、新シーズンも腕章を巻く可能性が高いうえ、人気スターだから、ソン・フンミンを代表として立てるのはおかしくない」と述べつつ、「だが、最近話題になった人種差別には沈黙を貫きながら、被害を受けたソン・フンミンをまるでモデルのように起用したことに、良い世論を得られていない」と見解を示す。

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ベンタンクールは自身のインスタグラムのスト―リーで、「ソニー、起きたことについて謝罪する。あれはただの悪い冗談だった」と釈明したが、猛バッシングを浴びている。これについても、同メディアは「ソン・フンミンのニックネームのスペリングは『SONNY』なのに、日本の電子機器会社名『ソニー(SONY)』と表記して若干の問題が起きた」と指摘し、今回の一件がイングランドでも話題となっていることに触れながら、次のように記す。

「英国のメディアの関心と衝撃を受けた現地および国内ファンの反応にもかかわらず、トッテナムは今回の事件について沈黙している。むしろ、人種差別を経験したソン・フンミンをメインモデルに据え、恥知らずな態度まで見せている」

トッテナムは今夏のプレシーズンツアーで日本と韓国を訪れる予定だが、記事は「トッテナムが沈黙を続ければ、ファンの反応は冷たくなるしかない。トッテナムは自分たちが韓国、そしてアジアで興味を持たれる最大の理由は、ソン・フンミンのおかげであることを確実に知らなければならない」と締めくくった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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