【ボート】からつG3 山崎鉄平が地元でデビュー初Vを狙う 準優同様に気迫のSで勝負だ

 地元の大一番で一発を狙う山崎鉄平

 「ウエスタンヤング・G3」(19日、からつ)

 ド迫力のスリット攻勢で山崎鉄平(29)=佐賀・116期・B1=が優出切符をもぎ取った。準優11Rは5カドからコンマ04のトップスタート(S)。1マークのまくり差しこそ1号艇の定松勇樹(佐賀)に届かなかったが、2着に食い込んだ。

 「Sは勘通り。一発勝負なのでメイチで行った」とレース後は胸を張ったが「S合戦になると思ったんですけどね…。周りが(スリットで)後ろにいたので、バックでは(Fランプが)付かないか心配していた」と苦笑いで振り返る。

 予選ラストを大外から3着に入り、勝負駆けに成功。準優も強気のSで突破と流れは向いている。「いい調整ができているし、バランスが取れて足はいいです」と仕上がりにも納得している。

 優勝戦の1~3号艇には佐賀の後輩が並ぶが、山崎も脇役に甘んじるつもりは当然ない。優勝すれば今年が卒業年になるプレミアムG1・ヤングダービー(9月18~23日・桐生)の出場権も手に入る。「ヤングダービーの権利とかは考えてない。(内枠勢とは)スピードも違うので…」と謙遜しながらも「でも、一生懸命走りますよ。恥ずかしくないレースはしたい」と最後は力強く締めくくった。

 準優と同じ黄色の勝負服で臨む優勝戦。再びトップSを決めて内枠勢を一気にまくるシーンがあれば地元でデビュー初Vという最高の締めくくりになる。

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