お子様・ペット要注意!オレンジ色の「ハコベ」が名につく可愛い小花、別名「ドクハコベ(毒繁縷)」ー!

1cmほどの愛らしいオレンジ色の小花を咲かせた雑草を公園のそばで見かけました。調べてみると、美味しそうな葉を持ち、食用にもできるのかな?と思いましたが、驚きの連続でした。

悲劇を避けるために、知っておいても良いかもしれません。調べたことをまとめてご紹介させていただきますね。

■こちらの植物は「アカバナルリハコベ(赤花瑠璃繁縷)」です。別名「ドクハコベ(毒繁縷)」「ベニバナルリハコベ」「紅ハコベ」「赤ハコベ」。

ヨーロッパ原産のサクラソウ科ルリハコベ属の1年草です。

姿がハコベに似ていますが、ナデシコ科ではなくサクラソウ科に属します。瑠璃色のルリハコベの亜種とされる帰化植物で、雑草と見なされることも多く、世界中で帰化して野生化しています。

■直径1cmほどの、とても小さな花です!日光が好き!

6月の2週目、公園のそばの草地に直径1cmほどの小さな花が咲いていました。草丈は10~30cmほどで、お花はまばらに咲いていましたよ。

日当たりの良い場所に自生しており、発見した時刻は午前中でした。お日様を好みますが、耐暑性がないので夏には弱いそうです。

曇りの日や日が陰ってくると花は閉じてしまうそうです。

ずーと開花していることもなく、気まぐれなお花さんなのですねー!
偶然、発見できて嬉しいです♪

■アカバナルリハコベの花言葉は「恋の出会い」「変化」「追想」「約束」「変わり身」「心の美」など。

この花の花期は6~9月で、茎上部の葉腋に小さな赤橙色の花を1個つけます。

花冠は5深裂し、雄しべは5個あります。アカバナルリハコベは、薄いオレンジやサーモンピンクの愛らしい色が特徴的な花です。

「恋の出会い」なんて、珍しい花言葉がついていますね!

拡大してお花を見ると、中央は紫色で、雄しべも鮮やかな黄色でお洒落なかんじです。

■なんと、「殺虫効果」があり、少なくとも一部の昆虫に対して忌避効果があるそう!

こぼれ種から発芽し、殺虫効果もあり害虫に強いです。

逞しそうには、あまり見えないのですが、雑草らしい強さを兼ね備えていますよ。

■サクラソウ科で、実は「有毒」です。別名「ドクハコベ(毒繁縷)」とも呼ばれています。

可愛らしい見た目のアカバナルリハコベには毒性があり、牧草地などではあまり歓迎されません。犬や馬などが摂取すると胃腸炎を引き起こし、過剰摂取で死亡することもあります。ハーブとその種子にはサポニンが含まれており、新鮮なものは溶血性が強く、根にはサクラソウ科に多く見られる有毒な成分が含まれています。

世界的に民間療法で利用されており、リウマチや痔、蛇に噛まれた傷の治療薬として使われていました。精油は特徴的なにおいを発し、多くの昆虫に対して殺虫剤や忌避剤として作用します。過剰に経口摂取すると人間に深刻な吐き気、頭痛、体の痛みを引き起こし、一部の人は葉に触れるだけで皮膚炎を発症するともいわれています。

■「ハコベ」の名がつくので、食べられると思ったら、間違いでしたー!

公園で見かけた雑草の中にも、安心して食べられそうな見た目や可愛い花を持つものでも、毒があり危険なものがあります。お子様やペットの散歩時にはお気をつけくださいね。

こちらの情報が誰かの助けになりますように。最後まで読んでくださりありがとうございます。

暮らしニスタ/ハッピー(小寺 洋子)さん

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