【大学受験2025】国公私立医学部の入試変更点を公開

2025年度 国公立大学医学部 入試変更点

SAPIX YOZEMI GROUPの医学部入試情報サイト「医学部研究室」は2024年6月18日、2025年度大学入試における医学部医学科の変更点を一覧にまとめて公開した。大阪公立大学は第一段階選抜の条件を追加し、慶應義塾大学は一般選抜の第1次試験日を2025年2月9日に前倒しする。

入試変更点一覧は、国公立大学と私立・準大学の2025年度医学部医学科入試の変更点をまとめたもの。前年度の内容と比較する形で、大学ごとの変更点を掲載している。

このうち、大阪公立大学は第一段階選抜について、共通テストの成績に加え、「募集人員の3倍まで」という条件を追加。共通テストの成績条件は、2024年度入試の72.2%(900点満点中650点以上)から、2025年度入試は70.0%(1,000点満点中700点以上)へやや緩和する。

名古屋大学は、一般選抜(前期日程)の2次試験科目から「国語」を廃止。科目変更にともない、配点も数学600点、理科2科目600点、外国語600点、面接に変更。共通テストと2次試験の配点比率は、2024年度入試の「共テ:2次=900:1,650」から、2025年度入試は「共テ:2次=950:1,800」と、より2次試験重視になる。第一段階選抜は、得点率66.7%から68.4%へ厳格化する。

弘前大学は、一般選抜(前期日程)の2次試験科目の「総合問題」を廃止し、「数学」と「外国語(英語)」を課す。科目変更にともない、配点は数学300点、外国語300点、面接300点となり、配点比率は「共テ:2次=1,050:900」と2次試験の割合が大幅増となる。

私立大学では、慶應義塾大学が一般選抜の第1次試験日を前年度より10日早い2025年2月9日に前倒しする。東京医科大学は英語検定試験を利用した学校推薦型選抜(募集人員3人)、聖マリアンナ医科大学は共通テスト利用選抜(募集人員5人)を新設する。近畿大学は、キャンパス移転構想により、2025年度入学生は1年次に大阪狭山キャンパス、2年次以降は堺新キャンパスとなる。

なお、情報は変更されている場合があるため、必ず各大学の募集要項などで確認すること。

医学部研究室ではこのほか、医学部オープンキャンパス一覧、大学ごとの医師国家試験合格データなども掲載している。

奥山直美

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