【シニアの挑戦】東京都国立市のジャズ喫茶を71歳3名が再オープン!

人生100年時代の現代、仕事をリタイア後に第2の人生を謳歌するべくセカンドキャリアや地域活動、ボランティアなどを始めることでQOLを高めようとするシニアが増えています。

今回ご紹介するのは、東京都国立市の事例です。71歳のシニア3名が長年の夢を実現するべく、カフェ事業を承継しました。カフェの概要や発起人3名が掲げる夢についてご紹介します。

71歳シニア3名でカフェを運営!東京都国立市に「Café Sings」がオープン

外観

小規模事業者や中小企業を応援する公的産業支援機関「くにたちビジネスサポートセンター Kuni-Biz」がサポートする、71歳3名が発起人のカフェシングス合同会社は、ジャズ喫茶「Café Sings」を2024年5月1日に再オープンしました。同店は、フォークグループ「日暮し」のギタリスト・ボーカリスト、ジャズ評論家としても活躍された武田清一氏がオーナーを務められていたジャズ喫茶です。武田氏の深いジャズへの知識と店内の本格的な音響設備に発起人3名の個性が加わり、新しい空間に生まれ変わりました。

前オーナー時代の音響設備はそのままに

前オーナーの武田清一氏は、雑誌『ジャズ批評』や『analog』にてジャズレコードに関するコラムを連載し、FMラジオにも出演されていました。 普段はカフェとして営業し、年に3回ほどのライブではジャズボーカルを中心に行い、 海外の有名ミュージシャン等も招致していました。店内には前オーナー時代に使われていた音響設備が残っています。

生まれ変わったジャズ喫茶を盛り上げる71歳シニア3人衆

発起人3名は「語らいの場を持ちたい」という思いから結束し、事業を引き継ぐことにしました。個性を生かしそれぞれの夢と共に「地域活性化にも貢献したい」と意気込んでいます。

【発起人3名のプロフィール】
中村春男(代表社員)
テレビ朝日ニューヨーク支局での20年間の報道番組制作後、NHKインターナショナルの仕事でJICAのODA、コソボ共和国での放送を通じた平和構築事業に従事。長い海外生活で得た幅広い知見、対話技術を活かしたサービスを提供していきたいと考えている。
遮那正策(業務執行社員)
新橋演舞場道具係からエンターテイメント界に入り、劇団も結成。その後、TV制作会社に入社し『水曜スペシャル探検隊』などの人気番組を制作。その後、友人と東京で会社を立ち上げ、ニューヨークで新規事業の取り組みなども行った。エンターテイメント性を活かし、お客様に喜んでいただける空間を提供していきたいと考えている。
馬場康夫(業務執行社員)
大学で化学を学び、地方公務員として、環境問題に取り組んでいた。水洗排水と生活排水処理を同時に行う合同処理浄化槽開発の経験を活かし、現在も下水道博物館の非正規職員として子供たちに環境保全の大切さを伝えている。友人や同じ時代を生きた人達と過ごせる場を作りたいと考えている。### 午後はジャズボーカル、夜はモダンジャズ!ジャズの枠を超えたイベントも開催予定

新しい「Café Sings」は昼と夜で違う表情を見せてくれます。昼はジャズボーカルが流れる喫茶店として薫り高いコーヒーや紅茶、パスタやピザ、ケーキなどを中心に提供します。夜はインストルメントを中心としたモダンジャズの流れるジャズバーに。懐かしいLP盤やCDでゆったりとした大人の心地良い空間を提供します。

今後はジャズのライブ演奏だけに留まらず、定期的に落語会や絵画展示等イベントを開催する予定で、幅広いイベントを通して世代間の文化交流、文化振興、国際交流の場として、国立市のみならず周辺地域に貢献できる店を目指していくとのことです。

東京都国立市や周辺地域にお住まいの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

【店舗概要】
社名:カフェシングス合同会社
店舗所在地:東京都国立市東4-1-13 ACSイーストハイツ1F(国立駅から徒歩13分)駐車場2台
代表社員:中村 春男
事業内容:カフェ、飲食店

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