海のない岡崎市で大行列! 「海鮮食堂 平の屋」が安く海鮮を楽しめるのは市場業者さんとの助け合い

連日行列が絶えない海鮮食堂があると聞きつけて訪れたのは岡崎市。海がないこの街で、早朝から多くの人が求める海鮮グルメとはどんなものなのか? 今回はウワサの店「海鮮食堂 平の屋」に迫ります。

一番人気は「刺身盛合せ(竹)」12種類の海鮮を堪能

「海鮮食堂 平の屋」があるのは、岡崎インターから車で約5分の場所。朝6時から昼の14時まで営業しています。

一番人気は刺身盛合せ(竹)です。この日はマグロにカツオ、タチウオにサワラ、さらにクジラがラインアップ。旬の魚介を中心に、12種類が盛られたぜいたくな刺し盛となっています。食事(単品・飲み物以外)メニュー全てに、ご飯・汁物・漬物が付いてくるのもうれしいですね!

ご飯は酢飯・白飯・炊き込みご飯の3種類。しかもおかわり1回無料という太っ腹ぶりです。炊き込みご飯は日替わり! この日はアサリ・桜エビ・ひじきの炊き込みご飯でした。

ご飯によって提供スタイルが変わる!

店内を眺めていると面白い発見も。一見、刺身定食に見えるこちらは「海鮮丼(別盛り)」です。ご飯の上にネタをのせて提供するとぬるくなってしまうので、自分で乗せるように別盛りで提供しているといいます。

一方で酢飯の場合、ご飯が冷めているのでネタをのせて提供しています。また「海鮮ちらし塩あぶり」といったユニークなメニューも。

豊富な魚介がボリューミーに楽しめ、なおかつ鮮度が良いと大評判。多くのメニューが2000円以内で味わえるコストパフォーマンスの高さにも感動です。

新鮮な海鮮をリーズナブルに提供できる理由は?

豪華な海鮮をリーズナブルにいただける理由は、店の立地にありました。じつは海に面していない岡崎市にも、魚市場があるんです。

魚市場の中という立地を生かし、お値打ち価格をキープしています。その特殊な方法は、市場の業者さんからの押し売り=助け合いです。

市場では売れ残ることが日常茶飯事。そこで「売れ残るなら安く買い取ってもらいたい」と、業者から運び込まれた魚を買い取っているのです。

頼んだのはタチウオとキンメダイだけですが、アジやキンキ、ブリなど注文していないたくさんの魚が届いていました。

“スーパーマン”のように働き続ける大将

「海鮮食堂 平の屋」の大将は、2023年1月4日以来、一度も休まずに働いているといいます。午前2時半、大将は1人で急いで仕込みをスタート。開店直後から店内は満席となり、閉店の午後2時まで休むことなく働き続けます。

常連客のアレルギーや苦手なものも記憶しており、そのお客さんに合わせて自然と対応する姿勢も素敵です。

店の定休日である日曜は、蒲郡市にある「ラグーナテンボス」の2号店にいるそう。大将の長男・杏祐さんが切り盛りしています。特に忙しい日曜だけは、大将がスーパーマンのごとく助けに行くのがよくある光景です。

息子とともに働くスーパーマンの大将! 「今が一番楽しいからそれで良い」と、朗らかな表情で話します。

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