韓国映画『このろくでもない世界で』ソン・ジュンギが演じた裏社会に生きる男・チゴンの1週間コーデ解禁

映画『このろくでもない世界で』場面写真(C)2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.

韓国映画『このろくでもない世界で』より、ソン・ジュンギふんするチゴン兄貴が見せる、ちょいワルからラフなカジュアルスタイルまで1週間コーデの新場面写真が解禁された。

ある地方の暴力がはびこる町で貧困にもあえぐ18歳の少年ヨンギュと、彼の絶望漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会の男チゴン。傷だらけのふたりが交錯した時、彼らの運命は思わぬ方向へ猛スピードで走り出す―。本作が初長編作品となる監督・脚本のキム・チャンフンは、実話ではないものの、監督自身が社会で苦労した経験をエッセンスとして盛り込んだ。身体的痛みと心の叫びが渾然一体となった脚本にほれ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出したという。

ヨンギュ役にふんしたのは映画初主演のホン・サビン。この役を勝ち取るまでに三度のオーディションを経たという。ヨンギュの義妹ハヤン役に同じく新人のキム・ヒョンソ。百想芸術大賞では新人演技賞に輝いた。

そしてグローバルスターであるソン・ジュンギが、大きく作り上げた体躯に生々しい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーという、これまで目にしたことのない姿で登場。表情や声のトーンまで徹底的に変身させて、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切った。

場面写真で、月曜日のチゴン兄貴はちょいワルな雰囲気漂うチンピラシャツ。この日は部下たちを集めてボスを裏切った政治家に“思い知らせてやれ”と指示され、“思い知らす”ための作戦会議。

火曜日、この日はボスに頼まれた政治家のスキャンダルを捏造(ねつぞう)する汚いお仕事。しびれる1日になりそうな今日は少し気合いの入った黒ジャケットスタイル。部下の非道すぎるやり方にちょっぴりお怒りムードのチゴン。

水曜日の兄貴は、事務所のお掃除のため、カジュアルなカーキのヘンリーネックTシャツ。汚いお仕事を見事こなしたヨンギュにたっぷりのギャラとお小遣いも上乗せして大サービス。仕事に戸惑いと疑問を感じていたヨンギュも、大金を前に思わずダンマリ。素直に受け取ってしまう。

木曜日の兄貴は、少し優しい雰囲気の若草色のざっくりニットで後輩ヨンギュのお悩み相談。そこで、ヨンギュのつらく悲しい生い立ちを聞く。しかし、この町で同じく生まれ育ったチゴンにとってもそれは同じこと。自分と同じような境遇のヨンギュにチゴンはさらに深く共鳴し、昔の自分の姿を重ねていく。そこで、金をためてみんな同じ水準で暮らしていると言われる”オランダ“にいつか母と行きたいというヨンギュの夢を耳にする。キラキラ目を輝かせて話すヨンギュの話を聞いたチゴンは「そんな場所があるわけないだろ」と吐き捨てる。

金曜日の兄貴は深いパープルのジャケットにVネックのTシャツでちょいコワ威圧スタイル。この日は出過ぎたマネをしたヨンギュにおきゅうを据えにやってきたチゴン。「俺に相談するべきだった」と言いつつ、ヨンギュの生爪をペンチで剥がす”落とし前“を付けさせようとする。必死に許しを乞うヨンギュに、無表情でペンチを握る手に力を込めるが、「可哀想だと思わないんですか?」と問われると、その手を止め、自分で自分の爪を剥がしてヨンギュに見せるのだった。

土曜日の兄貴はカジュアルなタンクトップスタイル。突然やってきたヨンギュになれた手つきで魚をさばいてスープを振る舞う。料理も上手なチゴンにヨンギュはますます尊敬の念を強める。

日曜日の兄貴は完全にオフで自分の趣味のDIYに夢中。作業中は上半身裸で見事な鍛え上げられた体と傷だらけの背中を惜しげも無く披露している。

映画『このろくでもない世界で』は、7月26日より全国公開。

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