LIFULLが「理想の住宅立地」を調査 許容できる乗り換え回数は「1回」が最多

LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」は、1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)に居住する共働き子育て世代を対象に実施した、「理想の住宅立地」に関する調査の結果を発表した。調査期間は5月14~24日、有効回答数は930人。

住宅選びのポイント、住み心地・居心地を重視する傾向に。一方で「駅からの近さ」が「通勤距離」よりも上位に

通勤における乗り換えの許容回数は「1回」が最多

共働き世帯は、仕事と育児を両立させるために勤務地の近くに住み、通勤時間をなるべく短縮させたいというニーズが強い一方で、物件価格・賃料は近年都心を中心に高騰している。そこで、住宅を選ぶ際に重視しているポイントをたずねたところ(複数回答)、リモートワーク・ハイブリッドワークの推進を受け、「家の広さ、間取り」(65.9%)、「日当たり・眺望」(48.2%)といった住み心地・居心地を重視する回答が上位にランクインした。その一方で、「駅からの近さ」(56.2%)も2位につけ、「通勤距離」(43.1%)を上回った。

通勤における現在の電車乗車時間と(許容できる)理想の電車乗車時間はほぼ同じ傾向で、(許容できる)理想の通勤時間は「30分以上1時間未満」が43.5%で最も多く、現在の乗車時間が「15分未満」または「15分以上30分未満」と答えた人の中でも31.0%が(許容できる)理想の通勤時間として「30分以上1時間未満」を選択した。

現在の通勤時間と許容できる理想の通勤時間、どちらも「30分以上1時間未満」が最多に

通勤電車における許容できる乗り換え回数としては、「1回」(53.1%)がもっとも多く、現在の乗り換え回数と同じ回数までは許容範囲と答える方が多い傾向がみられた。

通勤電車における許容できる乗り換え回数は「1回」が最多に。「乗り換えなし」も26.7%に達し、あわせると「1回以下」が半数を超える

駅を選ぶ際の妥協できるポイントをたずねると、1位「乗り換えが発生する」(62.6%)、2位「急行が停まらない駅であること」(55.5%)、3位「徒歩分数が15分以上かかる」(50.4%)だった。反対に過半数が妥協できないポイントとしては、「住居費が現在と比較して高くなること」(妥協できる33.3%)続いて「電車以外の交通手段(バスなど)を利用する」(同36.8%)となり、物価高騰を背景に、住居費を引き上げることに対してナーバスになっているとみられる。

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