NHK、パリオリンピック放送計画。テレビ・ラジオ計約900時間

by 酒井隆文

NHKは、日本時間7月27日から8月12日まで行なわれるパリオリンピック 2024の放送計画を発表した。開会式・閉会式をはじめ、さまざまな競技をテレビやラジオ、NHKプラスなどで放送/配信し、放送時間はテレビ・ラジオ合計で約900時間を予定している。

開催地・フランスと日本の時差は-7時間で、NHKでは日本時間夕方から翌朝6時まで生放送を行なう予定。

7月27日には開会式を総合テレビ、Eテレ、BSP4K、BS8Kで放送(放送開始時間は未定/式典は午前2時30分~)。同日には池江璃花子が出場する競泳 女子100mバタフライの予選を午後6時から総合テレビで、準決勝を28日午前3時20分から総合テレビとBSP4Kで放送する。

そのほか28日には、阿部一二三・詩による兄弟連覇がかかる柔道 男子66キロ級・女子52キロ級の準決勝・決勝を総合テレビ、BSP4Kで放送するほか、30日には体操 男子団体決勝、8月3日には柔道 混合団体決勝、8月4日には競泳 女子200m個人メドレー決勝などを放送する。

NHKプラスでは、総合テレビとEテレで放送される競技の中継や関連番組の同時配信でリアルタイムでの観戦や、追いかけ再生、見逃し配信を利用可能。またNHKプラスのテレビ向けアプリがスタートしてから初めてのオリンピックとなり、テレビ向けアプリからは見逃した競技の配信を楽しめる。

期間中は、「オリ・パラ」メニューも表示され、競技別やメダルの瞬間など“名場面”を集めたプレイリストをはじめ、さまざまなコンテンツを楽しめる。

さらに「パリ オリンピック2024」サイトでは、NHKの五輪関連番組をまとめた「放送予定」や全競技・種目の日程、途中経過を含む「結果速報」、選手情報、五輪関連ニュースなどを掲載。サイト上ではオリンピック放送機構(OBS)が提供する開・閉会式の映像をライブ配信するほか、ライブ配信と見逃し配信をあわせて、すべての競技・種目を視聴できる。

動画は9月まで、いつでも見逃し視聴が可能。日本選手のメダル獲得など活躍シーンをコンパクトにまとめた「ハイライト動画」も掲載する。

ユニバーサルサービスとして、総合テレビでは開・閉会式中継および放送するすべての競技・種目で字幕放送を実施。Eテレでは開・閉会式中継を手話通訳入りで生放送するほか、副音声では目が見えない人向けに画面を説明する解説放送も行なう。

また映像・音声を30秒ずらすことで字幕放送の遅れを補正する「ぴったり字幕」や「手話通訳」、「解説放送」などを駆使して、「聞いただけでわかる!」「見ただけでわかる!」をめざすハイライト番組「パリ オリンピック 2024 みんなでハイライト」を、8月4日午前8時~8時57分、8月11日午前8時~8時57分に、いずれも総合テレビで放送する。

© 株式会社インプレス