香川県と各市町が未耐震住宅を全戸訪問で「耐震化を呼び掛け」 県内耐震化率は82% 南海トラフ地震に備え

大規模地震に備え動き出しました。香川県と各市町は耐震性が不足する住宅を訪問し耐震化を呼び掛ける動きを始めました。

香川県は県内で住宅の耐震化を重点的に進めるエリアを設定し19日から、市や町と一緒に対象になった全ての住宅を訪問します。

坂出市では1981年5月まで適用されていた「旧耐震基準」の時期に建てられた住宅を県と市の職員が訪問しました。そして耐震性の必要さを説明し、できるだけ早く、耐震化に取り組んでもらえるよう呼び掛けました。

(香川県の担当者)
「改修するときには低コスト工法を使っていただければ安く自己負担も抑えて耐震改修できる」

(家主は―)
「命が一番ですからね。命を自分で守っていくと。(耐震工事を)施行してくれる建設会社にどれくらいかかるか早速見積をしてもらおうかな。能登半島のあの地震がやはり身近に(災害を)感じましたね」

総務省の2018年度の調査では、香川県内の住宅の耐震化率は82%で、県は2025年度末までに91%に引き上げることを目標にしています。

(香川県 住宅課/豊嶋泰行 主幹)
「必ず南海トラフ地震は起こりますので、他の地区で起きた地震を自分のことと考えていただだけるように県と市町で連携して働きかけて参りたい」

香川県と市町は、6月中に耐震化が必要な県内の約2000軒の住宅を訪問する予定です。

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