『お伊勢浜海水浴場』今年の開設見送り 遊泳区域内の砂流出で<岩礁>出現のため(宮城・気仙沼市)

宮城・気仙沼市の「お伊勢浜海水浴場」では、今年の開設が見送りとなった。

理由は<岩礁>の出現だ。

6月14日に撮影した宮城・気仙沼市の「お伊勢浜海水浴場」。

砂浜には穏やかな波が打ち寄せていた。

しかし、今年の開設見送りが決まったのだ。

その理由について、海水浴場を運営する観光協会はー。

気仙沼市観光協会階上支部・石森千春さん

「(Q今年どうして休止なのですか?)昨年度、遊泳区域内の砂が流出しまして、海底にガレキやカキ殻が付いた岩礁が出現してしまい、安全性が確保できない。今年度は一旦休んで状況を把握する」

6月19日、再び「お伊勢浜海水浴場」を撮影した。

千葉敬記者リポート

「波打ち際付近では、岩などがむき出しになっている部分があります」

波打ち際に、いくつもの岩礁が出現していた。

中には、カキ殻がびっしりと付着した岩もあり、裸足で踏んでしまったら危険な状態だ。

他にも、震災の津波で破壊されたとみられる堤防のコンクリート片もあった。

「お伊勢浜海水浴場」は、津波で流出した砂を補充するなどして、おととし震災後初めて開設された。

しかし、去年の開設期間中に岩礁などが見つかり、近づかないよう囲いを設けるなどしましたが足にけがをした海水浴客もいたという。

今年は、さらに砂の流出が進んでしまい、安全が確保できないとして今シーズンの開設しないことが決まった。

観光協会は、今後の対応は検討中としている。

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