柏崎市議会 原発再稼働反対団体の避難計画請願を不採択-注目の本会議は21日へ【新潟】

避難計画請願を不採択

柏崎市議会に原発の再稼働に反対する団体から、実効性ある避難計画の策定を求める請願が出されました。19日の特別委員会で議論されましたが、採決では不採択となりました。

請願を提出したのは「原発を再稼働させない柏崎刈羽の会」のメンバーらです。

■本間保共同代表
「能登半島地震は、原発事故の際の避難について改めて柏崎市民の不安を大きくしました。現在の避難計画は不十分なところが非常に多く、私たち住民の不安は尽きません。」

請願では、道路の寸断や渋滞が起きればスムーズな避難は難しいと指摘し、実効性ある避難計画の策定を求めています。議員からは「避難計画は改善を繰り返してきており、まったく不十分とは言えない」「請願に賛成することは、かえって避難に対する市民の不安をあおるのではないか」など請願に対する厳しい意見が出た一方、理解を示す声もありました。

■佐藤正典市議
「実効性のある避難計画を策定することが原発再稼働の必須条件となったが、現在においても達成されていません。市民の安全を守るために、行政がすべき責任など当然あるべきことを示した請願である。」

採決では、19人中賛成は5人で不採択となりました。21日は、本会議で採決が行われます。

© 株式会社新潟テレビ21