とれた米は日本酒に!コウノトリの餌場で小学生が田植え

鳴門市大麻町にあるコウノトリの巣の近くで6月19日、地元の小学生ら47人が、日本酒造りのための田植えを手伝いながら環境について学びました。

徳島県鳴門市大麻町。

コウノトリの巣の近くにある田んぼです。

ここで6月19日、県や「認定NPO法人とくしまコウノトリ基金」などによる環境学習が行われ、地元・板東小学校の6年生、47人が参加しました。

子どもたちは、この田んぼでは環境に配慮して農薬を減らしていることを教わり、稲の植え方を習って田んぼに入りました。

コウノトリ基金では、5年前から、コウノトリのえさ場であるこの田んぼで育てた米で日本酒を作り、売り上げの一部を、コウノトリの保全活動に寄付するプロジェクトに取り組んでいます。

子どもたちを招いての田植えは今回が初めてで、県のブランド米である「あきさかり」という品種の苗を植えました。

(板東小学校の子どもたち)

「ちぎれる?」

「こう?」

Q 田植えしてみてどうだった?

(板東小学校の子どもたち)

「足がはまってびっくりしました」

「田植えしてみて本当の大変さが分かった気がした」

「ゴミとかはちゃんとゴミ箱に捨てたいコウノトリとかが食べて死ぬかもしれん」

「まずはみんなで食べてそのあとにほかの県の人にも食べてほしい」

「見よるこっち見とるこのまま手ふってみよ」

「絶対見えんやろ」

このあと子どもたちは、望遠鏡を使ってコウノトリの巣を観察しました。

(認定NPO法人とくしまコウノトリ基金・熊谷 幸三理事)

「中々地元にこれだけ田んぼがあっても体験する機会はないと思うので、みなさん生き生きとやっていただいてよかった」

「コウノトリの保全が一番ですから、生物の多様性を図るために、環境にやさしい農業、みなさん農家のご努力があるわけですから、そういうことも皆さんに知ってもらえたら」

今回植えた稲は、9月下旬に収穫される予定で、日本酒づくりに使われるほか、子どもたちも調理実習で味わいます。

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