豪政府高官、メタを批判 「都合の良い時だけ法律守る」

Peter Hobson Byron Kaye

[キャンベラ 19日 ロイター] - オーストラリアのジョーンズ金融サービス担当相はロイターとのインタビューに応じ、フェイスブックなどを運営する米メタについて、都合の良い時にしか法律を守らないと批判、同社の反競争的な行為が世界中の経済と民主主義に損害を与えていると述べた。

メタは3月、フェイスブックに表示されるニュース記事に対する豪メディアへの対価支払いを停止すると発表。豪州ではメタとアルファベット傘下グーグルに記事対価を巡る報道機関との契約を義務付ける法律が2021年に成立している。

ジョーンズ氏はメタが「企業いじめ」をしていると主張。「メタは自分たちに都合が良い場合を除き、事業を展開している国の法律に縛られていないかのように行動したいのだろう」と述べた。

その上で「それは世界のどこであれ、どんな企業であっても持続可能なビジネスモデルではない。特にわれわれのような民主主義国で事業を展開したい場合はそうだ」とし「国益を守るため、必要なあらゆる措置を講じる」と語った。

メタのコメントは現時点で取れていない。

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