第2青函トンネル構想 自民の議連発足へ

 青森県と北海道を結ぶ「第2青函トンネル」構想の実現に向け、北海道・北東北の自民党国会議員有志による勉強会が19日、党本部で開かれた。出席した議員からは、新幹線の高速走行やトンネル内のトラック走行による物流コスト低減などを期待する声が出た。年内にも議員連盟を発足させる。

 勉強会は昨年12月に始まり、今回で3回目。青函トンネルの入り口がある今別町の阿部義治町長と北海道福島町の鳴海清春町長がオンラインで参加した。阿部町長は、昨夏に第2トンネルの推進会議を地元で設立したと紹介し「県民を巻き込んで建設に向けた機運を醸成したい」と述べた。県連会長の津島淳衆院議員は「青森側から見ると札幌商圏、北海道側から見ると仙台商圏が視野に入る」として経済効果を期待。木村次郎衆院議員は「安全保障・国防、食料供給の観点からも第2トンネルは有効だ。さまざまな理論を組み立てて運動を展開していく必要がある」と訴えた。

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