「伝えていくのが生き残りの使命」沖縄戦当時の学徒が追悼式で不戦の誓い新たに

沖縄戦に動員された県内21校の元学徒らでつくる「元全学徒の会」が那覇市で追悼式を開き、不戦の誓いを新たにしました。

元全学徒の会・與座章健共同代表
「沖縄戦の風化が懸念され、元学徒も余命幾ばくか知る由もありませんが、いかなる戦争であれ阻止しなければなりません」

19日、那覇市の養秀会館で行われた全学徒戦没者追悼・平和祈念祭には沖縄戦に動員された元学徒や同窓会の関係者ら35人が出席しました。

式では、元学徒の宮城政三郎さんが作詞した沖縄戦を後世へ伝える歌を首里高校の生徒らが合唱し、出席者らは黙とうや献花を行い亡き学友を悼みました。

元全学徒の会・瀬名波榮喜共同代表
「彼ら(旧友)は命を落としてしまって自分は生き延びたということで、彼らが何をしてほしかったのか、そういう思いを色々考えて、彼らの思いを今後も伝えないといけない」

元全学徒の会・翁長安子共同代表
「私生き延びたもの、まわりで死んでいった友だちのことを忘れることは絶対ないから。どこかに立ったら、ここで何があったなというのを思い出すのが、生き残りの使命だから」

元学徒たちは、平和の尊さを伝えていきたいと不戦の誓いを新たにしていました。

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