宮城県加美町で試験栽培されている「畑わさび」が、6月19日、初めて収獲されました。
加美町中新田の氏家賢司さんの畑では、19日、茎の長さが60センチほどに育った「畑わさび」を、手作業で1本1本丁寧に収獲していきました。
国産のワサビは海外の和食ブームで需要が高まる一方、温暖化により主要産地の静岡県や中国地方で、生産量がピーク時の4割ほどまで減少しています。
「畑わさび」は涼しい気候が栽培に適していることから、県では大崎地域を新たな産地にするため、おととしから試験栽培を進めていて、19日が初めての収穫となりました。収穫されたワサビは、名古屋市に本社があるメーカーに出荷され、加工されるということです。
生産者 氏家賢司さん
「加美町の特産化のために栽培面積の拡大はもちろん。栽培者を増やしていきたい」
試験栽培となる今年はおよそ5トンの収獲が見込まれていて、本格栽培となる来年以降は、およそ160トンの収穫を見込んでいるということです。
県では今後も畑わさびの生産者と栽培面積を増やすなどして、産地化に向けた取り組みを進めたいとしています。