秋田県 クマ被害に対する見舞金制度について「課題はあるが制度の創設を検討していきたい」

秋田朝日放送

秋田県はクマ被害に対する見舞金制度について給付の対象などに課題はあるものの他の自治体の事例を参考に制度を検討するとしています。

県北部の北秋田市では2023年市街地で通学中の高校生や高齢者などあわせて5人がクマに襲われてけがをし過去最悪となる15人が被害に遭いました。それを受け市は人身被害に対する見舞金の制度を県内の自治体では初めて設けました。

そうした動きがあるなか県議会でも「クマの異常出没を自然災害と捉え市街地や里山で被害に遭った人に対しては支援があってしかるべき」との声があがり、見舞金給付制度の創設について質問が出ました。

秋田県 伊藤生活環境部長:「(給付対象者の)仕分けをどうするかといった課題があるが、被害を受けた方は精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けることから他の自治体の事例を参考にしながら制度の創設を検討していきたい」

また、県教育庁が5月末までに各教育委員会に聞き取りをしたところ3つの教育委員会がクマ除けスプレーを配置したと回答しました。ただ、半数以上から回答がなかったことから県教育庁では各市町村の教育委員会に対し配置に向けて強く働きかけるとしています。

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