子どもの熱中症対策としても注目「日傘」 安全性を重視して開発した傘 名古屋

メ~テレ(名古屋テレビ)

東海地方は、各地で再び真夏日に。夏の定番アイテム「日傘」がいま、子どもの熱中症対策としても注目されています。

19日の東海地方は高気圧に覆われて朝からよく晴れました。 午前中からグングンと気温が上がり、午後5時までの最高気温は、名古屋で31.8℃、豊田市で31.7℃など各地で真夏日となりました。 豊田市の童子山小学校。雨にも負けず、夏の日差しにも負けないようにと熱中症対策として、すべての児童が傘を差して学校に通っています。 傘を導入した4年前といえば、新型コロナの感染拡大が起きた年。傘登校は密を避ける「ソーシャルディスタンス」の役割も果たしたといいます。

児童が感じる日傘の効果

Q:傘をさす、ささないの違いは 「違います」(6年生) 「上からの日光がさえぎられるので、涼しく感じる」(6年生) 日傘の効果は、教室に入ってからもあると言います。 「教室に入った時に、傘をささずに登校すると汗だくで暑いのがずっとましになっていいと思う」(6年生) 学校は『暑さ指数』を示す掲示板を設置するなど、子どもたちの健康管理に注意をしながら授業を進めています。

再び傘をさして出かけた先は歩いて5分ほどの畑

「きのうは大雨だったけど、きょうはすごくからっと晴れていて、とても暑くなりそうですね。ですので、傘さしで行きます」(2年生担任) 2年生が、再び傘をさして出かけた先は歩いて5分ほどの畑です。 農家の方から、スイカやキャベツがどのように実っているのか学びます。日陰のない畑でも、傘をさしながら、最後まで話を聞くことができました。 「校外学習は(児童が)楽しみにしているので、暑さで中止にしたくない。やっぱり心配しているところがあるので、傘を差すことで暑さを和らげて子どもたちにとってもいいかなと」(童子山小学校 瀧埜優 養護教諭)

子ども専用の日傘を開発

熱中症対策として、注目される子ども用の日傘。 名古屋市中区のレイングッズメーカー「小川」を訪ねると、ショールームには子ども用の傘や雨がっぱなどがズラリ。 Q:子ども用の日傘の反響は 「徐々に子ども用の日傘が認知されてきて、2年前に比べて2倍くらいの売り上げ」(小川恭令社長) 近年の猛暑は、子どものからだにも大きなダメージを与える危険があります。 「子どもたちを守りたい」という想いから、これまでにない「専用の日傘」を開発したと言います。 「子どもたち専用の日傘を作ろうと社内でアイディアが出て、2019年に商品を発売することになった」(小川社長)

子どもの「安全性」も考えリニューアル

紫外線のカットに加え、カラフルな色をそろえました。また、こんな工夫も… 「今年リニューアルした新商品を発売しました。通常傘の先はとがっていませんか?とがったものがない状態。子どもの安全性を考えて、意匠登録をして独自開発の傘として販売している」(小川社長) この商品はこれまでの日傘としての機能に加え、「安全性」を重視して普通の傘にある尖った部分をなくしました。さらに…。 生地は熱をさえぎる効果もあり、体感温度を8℃下げると言います。透明の部分を加えることで視界を確保しました。 「傘メーカーとして、(子どもを)熱中症から守れる、そんなアイテムを常に提供できる会社でありたいなと思います」(小川社長)

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