本命決定は枠順発表後!? 勝ち馬の60%はピンク帽の外枠天国GⅠ【宝塚記念】競馬初心者講座講師:長谷川雄啓の過去10年データ分析!

宝塚記念(日曜・京都)

上半期のグランプリ。

例年は阪神での施行ですが、今年は京都の外回り芝2200mで行われます。

データは阪神で行われた、過去10年で見ていきたいと思います。

1番人気は〔320〕、2番人気は〔203〕、3番人気は〔200〕。

6番人気以下〔365〕、2ケタ人気馬〔033〕。

馬連3ケタ1回に、万馬券1本。

波乱含みのGⅠです。

ステップレースを見ていきましょう。

GⅠの天皇賞・春から〔333〕。人気、着順は不問。

大阪杯から〔221〕。4着以内4頭に、3番人気6着馬。

ヴィクトリアマイルから〔004〕。人気、着順は不問。

海外GⅠのドバイシーマクラシックから〔211〕。3着以内の馬。

クイーンエリザベスⅡ世Cから〔100〕。3着馬。

GⅡの目黒記念から〔101〕。共に2着馬。

GⅢの鳴尾記念から〔120〕。4着以内の馬。

中山牝馬Sから〔010〕。勝ち馬。

外国馬の〔010〕というのもあります。

外国馬も含め、馬券圏内30頭すべてが前走重賞から。

また、日本馬29頭で見ると、国内GⅠからなら着順は不問も、GⅡ、GⅢからなら4着以内、海外GⅠからなら3着以内必須です。

日本馬の連対19頭すべてに重賞勝ちがあり、12頭に国内外のGⅠ勝ちが、5頭にGⅡ勝ちが、2頭にGⅢ勝ちがありました。

ちなみに、GⅢ勝ちしかなかった2頭は、21年2着のユニコーンライオンと、23年2着のスルーセブンシーズ。どちらも3勝クラス、GⅢと連勝の勢いがありました。それでも、GⅢにしか勝ちがない馬は2着までとなっています。

これを3着で見ても、8頭にGⅠ勝ちが、1頭にGⅡ勝ちがありました。例外の1頭は18年3着のノーブルマーズで、GⅡ2着が最高の馬でした。

関西馬が6勝、関東馬が4勝。この関西馬6頭にはすべて阪神芝での勝ちがあり、関東馬4頭中2頭にも阪神芝の重賞での連対歴がありました。無かった2頭は、17年優勝のサトノクラウンと、23年優勝のイクイノックスです。

また、上がり最速を記録している馬は、10年で11頭(17年は最速タイで2頭)いて、〔560〕とすべて連対。阪神芝の内回りでも、末の良さが求められていたことになります。

コース実績と上がりの速さ、これが今年は京都の外回りに変わってどうなるのか。注目したいところです。

牝馬は〔425〕。GⅠ勝ちが無かったのは、15年の2着デニムアンドルビー(GⅡ勝ちとGⅠ2着あり)と、23年の2着スルーセブンシーズ(GⅢ勝ちあり)。牝馬が勝つには、GⅠ勝ちが必要なようです。

年齢別では、3歳〔000〕、4歳〔315〕、5歳〔745〕、6歳〔040〕、7歳〔010〕。

5歳馬がいいようです。

また、1頭いる7歳馬は外国馬。日本馬は6歳までとなっています。

梅雨時で馬場が悪化しているのか、8枠が6勝と好成績。馬場状態と重の巧拙に加え、枠順のチェックもお忘れなく。

【初出】
長谷川雄啓ブログ『馬とおしゃべりと音楽と映画』

【書誌情報】 第6版出来!

『自分で“勝ち馬”を探せるようになる《究極の競馬ガイドブック》』

著者:長谷川雄啓

競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。

そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。

これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。

ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくもの。まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導くことを目的とした本です。

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