農作物を荒らすイノシシ対策のおりにクマ 今年度の人的被害2件 県は注意呼びかけ 《新潟市秋葉区》

新潟市秋葉区で農作物を荒らすイノシシ対策として設置されたおり。19日朝、そこにかかっていたのは冬眠から目覚め、活動が活発しているあの生き物です。

新潟市秋葉区の畑。

ここで農業をする山﨑久雄さんです。

〈山﨑久雄さん〉

「こちらのわなが昨年12月に設置したイノシシ用の箱わなです。イノシシが出没して農作物を荒らすので」

イノシシ対策として設置したわな。

そこに19日朝、かかっていたのが…クマです。

突進したり、金網をかんだりして興奮した様子です。

〈山﨑久雄さん〉

「本当にびっくりしました。突進してきますからこわいですよ」

Q)あれにひっかかれたって考えると?

「たまったもんじゃないね。みんなあれでけがするんですからおそろしいですよ」

地元の猟友会によると、クマは3歳ほどのオスで体長約1メートル20センチ。エサが少ないのか、少しやせていたということです。

これまでイノシシによる農作物の被害があったことから山﨑さんは、市に要望してわなを設置。これまでにイノシシがかかることはありましたが、クマは初めてだということです。

〈山﨑久雄さん〉

「そもそもこの新津丘陵はクマの生育する丘陵ではないので、クマに気を付けて被害を受けないようにしていただきたいなというのが本音」

クマはその後、駆除されました。

県内で今年度クマによる人的被害が2件確認されていて、県はクマ出没警戒注意報を出して注意を呼びかけています。

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