【速報】「英国は留学生活送った思い出の地」両陛下イギリスご訪問前に会見 がん闘病のチャールズ国王とキャサリン妃気遣われる

22日から国賓としてイギリスを公式訪問される天皇陛下が、19日午後、記者会見に臨まれた。

天皇陛下:
ご招待いただいた英国政府に対し、雅子とともに心から感謝しております。この間、ご招待をいただいていたエリザベス女王陛下が亡くなられたことは、本当に残念なことでした。

陛下のイギリス訪問はエリザベス女王の国葬以来で、国賓としての天皇の訪問は、1998年の上皇さま以来、26年ぶりとなる。

エリザベス女王の招待を受け、当初は2020年に予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大などで延期となり、5年越しで実現する。

天皇陛下:
私たちにとって英国は留学生活を送った思い出の地であり、今回の訪問を楽しみにしています。雅子も、英国よりご招待をいただいたことをありがたく思っており、オックスフォード大学で過ごした2年間を懐かしく思い出しながら、今回の訪問を楽しみにするとともに、日英の交流の歴史に思いをはせつつ、これまで築かれてきた日英間の友好関係がさらに深まっていくことを願っています。また、愛子も高校生の時にイートン校に短期留学した時のことを懐かしく思っており、その時の滞在中の思い出などについて、家族に話をすることもあります。

そして、がんを公表し治療を続けているチャールズ国王や、キャサリン妃の体調を気遣われた。

最終日に訪問するオックスフォード大学は、両陛下共に留学されていて、当時の思い出を振り返られた。

天皇陛下:
私がオックスフォードに滞在したのは、昭和58年6月から昭和60年10月に至るまで、2年4カ月間でした。今でも留学から帰国したあとにまとめた研究論文を読み直すと、テムズとともに過ごした日々の記憶がありありとよみがえってきます。テムズ関係の資料集めに奔走したこと、多くの方々のご指導やご協力をいただいたこと、研究で疲れた私を癒やしてくれた、テムズの緩やかな流れと周囲の美しい景観、テムズを見ながら川沿いをジョギングした日々など、数えあげたらきりがありません。

両陛下は、22日土曜日に政府専用機で出発し、25日には王室の伝統にのっとった歓迎式典や、国王夫妻主催の晩さん会などが予定され、29日に帰国される。

© FNNプライムオンライン