鹿児島市の小学校で行われた体験学習です。子どもたちが、木の摩擦だけで物を燃やす、火おこしに挑戦しました。ようやくついた火をみて、大昔の人たちの苦労を肌で感じたようです。
鹿児島市の小山田小学校です。
火おこし体験は、歴史を学ぶ社会の授業の一環で行われました。
小山田小学校・山口小百合教頭
「料理を作るためには何か必要だよね」
児童
「火」
小山田小学校・山口小百合教頭
「火が必要でしょう?でも電気、ガス、水道はないよね」
5年生と6年生の14人が、まず学んだのは、縄文時代の暮らしぶりです。
本物の縄文土器の破片を見たり、当時の住まいや食べ物について教わりました。
そして・・・。
大城哲也記者
「縄文時代の暮らしぶりを学んだ子どもたちは、その生活に欠かせない火おこしに、これから挑戦します」
火おこしの指南役は野元忠久校長。
実は鹿児島県霧島市の「上野原縄文の森」に勤務した経験があります。
小山田小学校・野元忠久校長
「どうやって火をおこすと思う?」
児童
「摩擦」
小山田小学校・野元忠久校長
「おっ、いいね 摩擦」
子どもたちは「縄文の森」から借りた、火おこしの道具を手にさっそく挑戦です。
ハンドルを上下に動かすと芯が回転し、摩擦で火種ができる仕組みなんでが・・・。
児童
「あ~、疲れる」
それでもハンドルをテンポよく動かすこつをつかめるようになると、白い煙が上がり始めます。
児童
「煙の匂いがする。煙だ!」
そして、麻のひもに火種を移して大きくゆっくり回すとオレンジ色の炎が上がり、子どもたちの歓声が上がっていました。
児童
「昔は自分の手でやらないといけないけど、今は電気などでもできるから便利だ思う。(火は)大切に使わないといけないと思った」
小山田小学校・野元忠久校長
「火おこしは大変だということを思い、火を大事にしたり、火の危なさも十分考えて、今後の役に立ててもらいたい」
子どもたちは火おこし体験を通して、先人たちの苦労や友達と協力する大切さを感じたようです。