「ひざ上まで水に浸かって歩いて家へ」静岡県沼津市で住宅100棟が浸水 市は相談窓口設置

静岡県内は6月18日 各地で大雨となり、道路の冠水も相次ぎました。一夜明けた19日 浸水被害に遭った沼津市では住民が片付けに追われています。

各地に降り続いた大雨から一夜。徐々にその被害も明らかになってきました。

17日から18日にかけて県内は全域で雨となり、降り始めからの雨量は伊豆市天城山で320mm、熱海市網代で265mm、三島で238.5mmを観測しています。

また沼津市や三島市、それに南伊豆町などあわせて8つの市と町に避難指示が出ました。

竹下昇輝 記者:
大雨で浸水被害が多く発生した沼津市大平です。こちらでは床上浸水で水に浸かった畳などを運び出す作業が行われています

沼津市の大平地区では道路が冠水。広い範囲で浸水被害がありました。

1年前にこの地区に来た保竹美代子さんは周辺が通行止めだったため、帰宅途中のスーパーに許可を得て車を止め約1.7kmを歩いて帰りました。

保竹美代子さん:
帰ってくるのに大平までの道が全部通行止めで家に帰ってこれなくて、子供が家で留守番していたので、ひざ上まで水に浸かりながら歩いて帰ってきました

家の中は1階がくるぶしほどの高さまで浸水し、家具や冷蔵庫なども使えるかわからない状態です。

保竹美代子さん:
まず家の物を全部出して、家の中に水をまいてきれいにして。何から手を付けていいか分からない

沼津市によりますと、19日午後4時半時点で住宅の床上浸水が30棟、床下浸水が70棟確認されているということです。今後も増える可能性があるとしています。

市は特に被害の大きい大平地区に土曜日(6月22日)まで災害相談窓口を設置し、り災証明の申請や災害ごみに関する相談など受け付けるということです。

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