秋山皓郎×佐伯亮 劇団7枠13番旗揚げ公演 『折り合いの終幕』開幕 コメント到着

劇団7枠13番は今年、秋山皓郎×佐伯亮により結成された演劇ユニット。旗揚げ公演が下北沢OFF・OFFシアターにて開幕した。
「日常生活で起こる感情の変化」をテーマに、独自のアプローチで創作する。
舞台上にはほぼ何もない。開演5分前にアナウンス、ゲネプロでは竹中凌平がアナウンス。舞台上に最初に登場したのは秋山皓郎、アナウンスが終わってまもなくなので、早めに席についておきたい。

それから劇場入り口から佐伯亮が入ってくる。喋りながらセットを整える作業、そして秋山皓郎が唐突に「俺、役者、やめるわ」、佐伯亮「え?!」ここから始まる。
佐伯亮、横井翔二郎、村松洸希が大ヒット歌謡曲を歌う、歌詞をよく聴くとある言葉が…「夢の国」。

子供の頃、学校でよく聞かれること「大きくなったら何になりたい?」それに近いトークを「生まれ変わったら何になりたいか」、「大谷になりたい」など、まさに”夢”。わいわいと話し合う、そこへ秋山皓郎が「俺、役者やめる」。役者に限らず、「○○をやめる」と言うフレーズはよく耳にする。「会社やめる」「出かけるのをやめる」などなど。

4人の等身大の会話、演劇なので『虚構』であるのだが、ナチュラルに、普通に会話している姿を見ていると、『虚』と『実』の境目が曖昧に感じるが、時折、暗転もあり、観客はリアルを感じながら、演劇なのだ、と認識をする。わいわいと話す佐伯亮、横井翔二郎、村松洸希、秋山皓郎。3人は秋山に「続ければ」というが、秋山は「うるさい!」「やめるって言ってんだ!」と返す。

そんなこんなをやりつつ、演劇についての想いや感じていることを吐露し続ける。なぜ、続けるのか「喜んでもらうため」「カーテンコールを味わうとやっててよかったと思う」「頑張ろうと思う」などなど、そして演劇をやっているが故の迷いも語られる。「役者やめる」のフレーズから、登場人物の感情や気持ちの変化、嫌なこともあるが、良かったと思えることもある、不安、現実、夢、様々な想いが彼らの脳内で交錯する。

明快な答えなどない「命題」。4人それぞれの役者としての想いも透けて見える。ラスト、スーツ姿の佐伯が登場し、スピーチを始める。秋山が客席後方に座る。このスピーチが心に刺さる。役者をやり続ける意味、役者に限らず、何かをやり続けることの意味、タイトルの「折り合いの終幕」という言葉の意味が観客に見えてくる。「折り合い」という言葉そのものの意味は「折り合うこと。譲り合って解決すること」「人と人との関係」。出演者4人の等身大の姿、彼らがそこにいる、舞台にいる、舞台に生きる。彼らにとって舞台は『自由』。上演時間は休憩なしのおよそ1時間15分、濃密な空間の下北沢 OFF・OFFシアターにて。

出演者コメント
佐伯亮

“劇団を作ろう”と秋山と語り合ったその日からここまで、気づいたら一瞬のようでした。やはり並大抵のことではなく、想像を超えるものがたくさんありましたが、それと同時に今まで感じられなかった”演劇”をたくさん見つけたと実感しています。多くの方のお力添えがあり今日この日を迎えられたこと、本当に光栄に思います。是非皆様、劇団7枠13番の旗揚げを楽しんでください。

横井翔二郎

出会った頃から変わらぬ情熱と愛情で周りを引っ張る姿に僕が感動し尽くしている男、佐伯亮。
そんな男が心から信頼して、これからクリエイティブし続ける相方でもある秋山皓郎。
この二人の元に集まった、客演、そしてスタッフ。
1歩目、初期衝動に相応しいこの作品。沢山話して、沢山考えてようやく皆様と共有出来るところまで来ました。
この劇団の偉大な前進に携われることを心から誇りに思います。
「劇団7枠13番」
きっとこれからもインコースをガン攻めし、100馬身差じゃ足りないくらいの推進力で走り続けるであろうカンパニーが最高のスタートを切れるよう誠心誠意込めて舞台上で生きられたらと思います。
よろしくお願いいたします。

村松洸希

劇団7枠13番旗揚げ公演、「折り合いの終幕」がいよいよ始まります。この生き様を見て欲しいと、心から思います。
リアルであり、演劇です。僕たちのようで、僕たちではないです。
4人の空気感から生まれる創造物を、一緒に共有できるのを楽しみにしています。
そして、一演劇ファンとして、劇団がこの世に生まれることも楽しみですし、僕自身楽しく、責任を持って舞台に立ちたいと思います。
第一回公演刮目してください。

秋山皓郎

劇団7枠13番旗揚げ公演ついに開幕しました。
キャスト、スタッフの皆さんの支えもあり、ようやくスタートが切れました。本当に感謝しております。
今回の作品はその日の天気1つで芝居が変わる様なお話になっています。
それは繊細というより自由な感じです。
お客様にも色々な観え方、捉え方ができる作品ができました。
今は自由な役者のお話ができたことを嬉しく感じており、是非多くの方に観ていただきたいと強く思っています。
「折り合いの終幕」最後まで楽しんでください。

イントロダクション
小さい頃の夢が宇宙飛行士・大工・彫刻家・アイス…なんて時もあったんですけど、どーいう訳か役者というお仕事を 10年以上続けております。
もし役者をやっていなかったら何をしていたんだろうとふと考える事もありますが、最後は決まって役者で良かったなと思います。 役者の魅力の1つで
舞台ではどんな職業にもなる事が出来るんですよね。 そんな自由な演劇が僕は大好きです。
という事で、「折り合いの終幕」は役者のお話。
1人の役者が”役者を辞める”ところから始まります。
彼が選択する終幕は…旗揚げ公演、スタートします。

概要
日程・会場:2024年6月19日(水)〜23日(日)下北沢 OFF・OFFシアター
作・演出:秋山皓郎
出演
佐伯亮(劇団7枠13番)
横井翔二郎
村松洸希
秋山皓郎(劇団7枠13番)

宣伝協力:Office ENDLESS
企画・制作: 劇団7枠13番
主催:IMILIMI
問合せ
公演事務局:7waku13ban.info@gmail.com

公式サイト:https://7waku13ban.com

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