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5月に秋田県鹿角市の山林で、警察官2人がクマに襲われた事故を受け、秋田県警察本部は19日、防御性能が高い装備品を配備する考えを示した。
鹿角市十和田大湯の山林で5月、鹿角警察署の20代と40代の男性警察官が、タケノコ採りで遭難した男性が亡くなっているのを発見し、搬送しようとした際にクマに襲われた。
これを受け、県警察本部の山本哲也本部長は19日の県議会一般質問で、ツキノワグマが生息する山林など、入山が禁止されている場所で活動する警察職員が高い防御性能を備えた装備品を身に着けられるよう、対策を進める方針を示した。
県警察本部・山本哲也本部長:
「関係機関・団体と連携し、ツキノワグマによる人身被害を防止するための対策を進めるとともに、確実な装備資機材の装着や効果的な訓練の実施など、現場警察官の安全を確保するための対策を進める」
この他、クマに襲われてけがをした県民を対象に、県独自の見舞金支給制度を設ける可能性があるかとの議員からの質問に対し、県は「入山禁止エリアと、市街地で遭遇した場合では、被害者が負うべき責任に差が生じる」などとして、すでに見舞金制度を導入している自治体を参考にして検討すると答弁した。