【6/20は東京都知事選挙の告示日】事前情勢調査の結果を公表!政党別の支持状況は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2024年6月19日に公開された動画のテーマは……最新!東京都知事選挙 事前情勢調査です。

選挙ドットコム編集長の鈴木邦和と選挙ドットコム編集部で情勢調査を担当する中山智貴が、6月20日告示・7月7日投票の東京都知事選挙の事前情勢調査の結果について詳しくお伝えします。

【このトピックのポイント】

  • 現職の小池氏がリードし、新人の蓮舫氏が猛追
  • 4割が態度未定。無党派層の動向が勝敗を分けるカギ
  • 同時執行の都議補選!都政の支持政党も独自調査!

現職の小池氏がリード、新人の蓮舫氏が猛追

6月20日告示、7月7日投開票の東京都知事選には告示日直前で約60人が出馬を表明していました。今回の調査ではこのうち、現職で自民党などから支援を受ける小池百合子氏、立憲民主党などから支援を受ける元参議院議員の蓮舫氏、広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏、タレントの清水国明氏の5人に絞っています。

【調査概要】6月15日(土曜日)と16日(日曜日)の2日間、都内の有権者を対象に、無作為に発生させた電話番号に架電するRDD方式の電話調査と、大手リサーチ会社に登録したモニターを対象としたインターネット調査を実施した。合計1,316人(うち電話調査では299人、インターネット調査では1,017人)から有効回答を得た。

選挙ドットコムでは6月1・2日にも「告示前ネット意識調査」を実施しましたが、今回は別の調査会社が行いました。中山は「連続的にみるというよりも、大きな傾向をつかんでいただければ」と説明します。

参考:【東京都知事選2024】告示前ネット意識調査結果を発表!支持政党別、年代別の支持状況は?

さて、気になる調査結果は……?

小池氏がリードし、蓮舫氏が猛追する展開になっております。石丸氏が追っており、田母神氏と清水氏が続くという状況になっております。

ただし、回答者の4割超えが態度を明らかにしておらず、情勢としては流動的な状態です。

前回とは調査の手法などが異なりますが、上位3人の順番は変わっていません。蓮舫氏が『猛追』という表現になり、小池氏と蓮舫氏の差が縮まっていることを示しました。

さらに、それぞれの調査に目を向けると違う傾向も見られました。電話調査では小池氏と蓮舫氏の差が小さい一方で、ネット調査ではかなり差が開いており、逆に蓮舫氏と石丸氏の差がほとんど見られない状況でした。

通常の情勢調査では、電話調査がネット調査よりも重視される傾向があります。今回の調査でも、電話調査の方を重視して判定を出しています。しかし、ここでMC鈴木が着目したのが都市部ならではの特殊事情です。

MC鈴木「都知事選は投票率が比較的高い選挙で、かつ東京は無党派層が多い地域です。他の選挙よりもネットの重みというのが高くなるのでは?」

中山智貴「そうですね。有権者の比率を見たときに、30~50代の若い世代のボリュームも非常に大きい。ということで、都市部では年齢層が低い有権者のことも見ていく必要があると考えています」

さらに、中山は情報の入手先にも着目し、「何をもとに情報を得ているかを重視したとき、テレビや新聞を見ている方からは小池氏や蓮舫氏の名前をよく聞きますが、若い世代でSNS中心となると石丸さんやそれ以外の発信力の強い方の情報を目にする人も多いでしょう。そういったことも調査の結果に反映されてるのかなという印象を受けています」

支持政党ごとの傾向は?

支持政党別にみると、以下のような結果になりました。

  • 小池氏:自由民主・公明両党の支持層の過半から支持を得た。無党派層と日本維新の会支持層から最多の支持
  • 蓮舫氏:立憲民主党支持層、日本共産党支持層のそれぞれ多くを固めた。他の野党支持層からも一定の支持。無党派層で小池氏に次ぐ支持
  • 石丸氏:無党派層で小池氏、蓮舫氏に次ぐ支持。維新、国民民主党支持層の一部からも支持
  • 田母神氏:国民、参政などの政党支持層の一部から支持
  • 清水氏:立憲支持層の一部などから支持

政党からの支援を得ている小池氏と蓮舫氏がそれぞれ足場を固めつつある中で、勝敗を分けるポイントになるのが、都内では4~5割と言われる無党派層の動向です。

都市部での野党勢力の勝ちパターンといわれるのが「9対6対3の法則」です。野党支持層の9割、無党派層の6割、与党支持層の3割も取っていくような勢いが必要と言われていますが、今回の都知事選でも同じことが言えそうだといいます。

MC鈴木「蓮舫さんが小池さんの得票を上回るためには、最大のボリュームゾーンである無党派層で少なくとも6割ないし7割を取らないと勝てない計算になりますね」

中山「蓮舫さんは立憲民主党と日本共産党の支持者をまだまだ固めきれてない部分がありますので、それをどれだけ増やすか。その上で、やっぱり勝負の鍵を握ってくるのは無党派層になります」

一方、3番手の石丸氏は、ネット調査では蓮舫氏に差し迫る勢いがみられます。また、小池氏には劣るものの、地域政党「都民ファーストの会」の支持層からもわずかに支持を得ています。ネットを中心に、各政党支持層から少しずつ支持を集めている状況ですが、実際の選挙結果にどれくらい反映されてくるかは未知数です。

中山「いわゆる若年層と言われる方々が、本当に投票に行くのかが結果に表れる部分になりますので注目しています」

性別では、男性では蓮舫氏と小池氏が拮抗。女性で小池氏が蓮舫氏を上回る支持を集めています。

都知事選と同時執行の都議補選!都政の支持状況は?

7月7日には東京都議会議員の補欠選挙も9選挙区で予定されており、都政への影響も大きいことから、今回の調査では都政における支持政党も調査しました。

その結果は、電話調査では自民党が他党に大差をつけてトップになりました。次いで、立憲民主党、都民ファーストの会、日本共産党の順でした。

一方のネット調査では、「支持政党なし」が6割以上を占め、政党では自民党、都民ファーストの会、立憲民主党、公明党の順でした。

MC鈴木「自民党が1番手に対して、2位争いを都ファと立憲でしている状況です。ネット調査になると、立憲民主党がちょっと落ちて、都民ファーストの会はちょっと上がるかな」

都政の支持政党となると、国政の支持状況とは別の傾向を示す可能性があります。それぞれをウォッチしていくことも、投票先を選ぶ上で参考にできる情報です。都知事選と連動して都議補選にもぜひご注目ください!

動画本編はこちら!

告示直前!支持政党別に見えた傾向、今後の動向は?

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