青森・大鰐町中心部で火災、12棟全半焼 延焼7時間、けが人なし

製材所などを焼いた火災=午後1時45分ごろ、大鰐町大鰐
延焼し、炎と黒煙が上がる建物=午後1時54分、大鰐町大鰐
製材所などを焼いた火災=午後1時48分、大鰐町大鰐
製材所などを焼いた火災=午後1時49分、大鰐町大鰐
複数の場所から煙が上がる火災現場=午後2時14分、大鰐町大鰐

 19日午後0時半ごろ、青森県大鰐町大鰐の住宅地で火災があり、木造一部2階建ての製材所の作業場を全焼したほか、少なくとも11棟を全半焼し、約7時間後の同7時23分に鎮火した。けが人はなかった。黒石署が被災件数や出火原因などを調べている。弘前消防本部や同町役場によると、被害は計18棟に上るとの情報もある。

 現場は町中心部で、JR奥羽線大鰐温泉駅から東に約300メートル。火元は製材所の作業場とみられ、敷地内の建物など4棟と、付近の住宅など7棟に延焼した。同署は20日朝から被害状況などを詳しく調べる予定で、延焼件数はさらに増える見込み。

 弘前消防本部には午後1時ごろ「ドラム缶の火が建物に移った」との通報があったという。

 火災現場は2カ所に分かれており、舞い上がった火の粉などが飛び火したとみられる。

 被災者を受け入れるため同町は午後4時過ぎ、町総合福祉センターに避難所を開設した。

 JR東日本青森支店によると、火災の影響で午後1時ごろから特急を含む上下線計13本が運休した。

 火災現場付近では、JR大鰐温泉駅前から青柳橋付近の交差点までの県道約700メートルが一時通行止めになった。

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