IMF、上海に地域拠点を開設 金融の安定維持促進

 国際通貨基金(IMF)の地域拠点である上海センターが19日正式にオープンした。

 上海センターはIMFが世界各地に設置した地域センターの一つであり、IMFとアジア太平洋地域の経済体〈エコノミー〉との交流と協力を強化し、新興市場や中所得国が関心を持つ分野について関連する研究を行い、地域の経済に的を絞った能力構築支援を提供し、世界と地域の金融の安定を維持することに狙いがあるという。中国人民銀行への取材でわかった。

 潘功勝人民銀総裁は、IMFの地域センターが上海に設立されることを歓迎し、同センターがIMFと中国の協力を深め、アジア太平洋地域諸国間のマクロ経済政策の交流と協調を増強し、世界と地域の金融の安定維持を促進することを信じていると述べた。

 ゲオルギエワIMF専務理事は、中国人民銀行との協力による上海センターの設立を歓迎し、同センターが活力あふれるアジア太平洋地域におけるIMFの活動をさらに強化し、IMFが加盟国の見解をより深く理解し、国際経済協力を促進することに資するものだと述べた。〔上海6月19日発新華社=中国通信〕

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