[本日の一品]いよいよ本格普及へ、平置きでも使えるBelkinのQi2対応ワイヤレス充電スタンド

by 山口 真弘

ワイヤレス充電の新規格「Qi2(チーツー)」に対応した充電器が、今年に入って各社から登場しつつある。iPhoneやAndroid、さらにはその他のデバイスにも対応し、なおかつ充電速度は最大15Wまで対応することから、高い互換性と充電速度の速さを兼ね備えた規格として期待は大きい。

今回紹介するベルキンの「WIA008bt」は、そんなQi2対応のワイヤレス充電器のひとつで、平置き(パッドモード)はもちろん、立てた状態での利用(スタンドモード)にも対応した製品だ。

製品パッケージ。今回紹介するホワイトのほかブラックもある
同梱品一覧。充電ケーブル以外は取説のみとシンプルな構成。AC充電器は付属しない

そもそも縦置きと平置き、両方で使えることにどのようなメリットがあるのだろうか。まずスマホについては、基本的に縦置きでセットしたほうが、充電中も通知や着信を見逃さずに済むメリットがある。特にiPhoneについては、iPhone 13以降はすでにQi2に対応しているため、MagSafeと同じ使い勝手で吸着させられる。

一方のAndroidは、マグネットでの吸着ギミックを含めて本体側のQi2への対応を待つ必要があるが、従来のQiのような位置合わせを必要としないのは大きな利点だ。iPhoneとAndroid、どちらでも当たり前のように使えるようになれば、iPhoneとAndroidの2台持ちのユーザーにとってはメリットは大きいだろう。

本体。これは平置きで使うための状態。厚みはややある
これはスタンドとして使うための状態

平置きについては、たとえばAirPods Proなど、Qi規格に対応し、なおかつマグネットによる吸着ギミックを持たないデバイスを乗せて充電する時に利用する。Qi2には非対応だがQiには対応しているAndroidスマホも、この平置きならば充電が可能だ。

後方から見たところ。角度調節も容易だ
平置きで充電中。スマホ以外のデバイスの充電にも適する

筆者が本製品を買ってすでに5カ月ほどになるが、マグネットの吸着力は十分。また本体は安定感があることから、スマホの着脱も容易だ。スタンド形態→平置き形態への変形も、上から押すだけで行える。またiPhone本体を横向きにして表示することも可能なので、iOS 16から導入されたスタンバイ機能もそのまま利用できる。

立てた状態で充電中。このようにiPhoneのスタンバイ機能にも対応する

今後AndroidスマホのQi2対応が進めばさらに真価を発揮するであろうこの製品、実売価格は7000円台とやや値は張るが、Qiにしか対応しない充電器は徐々に淘汰されていく可能性が高いことを考えると、将来性込みで選んで損はない製品と言えるだろう。

重量は194gとスマホおよそ1台分。厚みもあり持ち歩きにはやや不向き

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