中国軍、「根深い」問題に直面 反腐敗を強化=習主席

[北京 19日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は中国軍の反腐敗運動を進める中、中国軍の政治、イデオロギー、勤務形態、規律に「根深い問題」があると述べた。中国国営中央テレビ(CCTV)が19日に報じた。

報道によると、習主席は陝西省延安市で開催された軍の政治工作会議で「軍に腐敗分子の隠れ家があってはならない」と指摘。「あらゆるレベルの幹部、特に上級幹部は、勇気を出して名声を捨て、自らの欠点をさらけ出さなければならない。深く自己反省し、真剣に是正し、思考の根本にある問題を解決しなければならない」と呼びかけた。

その上で、人民解放軍が現在直面している政治的な試練は「複雑かつ入り組んでいる」もので、国家や党、軍を巡る情勢は「全て複雑かつ深刻な変化を経験している」と言及。「新たなタイプの汚職や隠れた汚職を処罰するための手段を充実」させ、上級幹部に対する監督を強化すると確約した。

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