プーチン氏が寄稿文、ベトナムの「均衡姿勢」称賛 ウクライナ巡り

Phuong Nguyen Francesco Guarascio

[ハノイ 19日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領はベトナム訪問に先立ち、ベトナム共産党機関紙ニャンザンに寄稿文を寄せ、ウクライナでの戦争に対するベトナムの「バランスの取れた」姿勢を称賛した。

プーチン氏は18─19日の北朝鮮訪問に続き、ベトナムを訪問。現地時間19日夜に到着し、20日にベトナム政府高官らと会談を行う。

寄稿文は19日付のニャンザンに掲載。プーチン氏はベトナムがウクライナを巡る危機を解決する「現実的な方法」を支持していると賞賛した。ベトナムは中立的な外交政策を追求しており、ロシアによるウクライナ侵攻を非難することは控えている。

プーチン氏はこのほか、エネルギー部門が二国間協力の戦略的に重要な分野になっていると指摘。ロシア国営原子力企業ロスアトムが支援し、ベトナムに原子力科学技術センターを設立する構想についても言及した。金融と貿易の面での進展や、二国間貿易の拡大にも触れた。

プーチン氏がベトナムを訪問するのは2017年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席して以来初めて。

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