阪神・大山 20日に1軍合流 岡田監督が明言「こっちに来るよ」降格後初フル出場!痛烈安打で準備完了

 10回、好投した石黒(左)とタッチを交わす

 主砲が帰ってくる。不振のため2軍調整中の阪神・大山悠輔内野手(29)が、20日から1軍に合流する。岡田監督が19日の全体練習後に「明日からこっちに来るよ」と明言。リーグ戦再開となる21日・DeNA戦(甲子園)に向けて備える。

 5日に出場登録選手を抹消されて2週間、懸命に練習に取り組んだ。ロングティーやフリー打撃、マシン打撃など、とにかくスイング。さらに体のキレを戻すため、試合後に特守などを行う日もあった。和田2軍監督は「若い選手と一緒になって。本当に泥んこになってね。状態を良くしたいという思いもこっちに伝わってくるような感じで日々取り組んでいた」と振り返る。

 この日のウエスタン・ソフトバンク戦(鳴尾浜)には「4番・一塁」で降格後初となるフル出場。試合前には早出特打でロングティーを行うなど準備した。6点を追った六回に1死走者なしで打席を迎えると、カウント2-2から左腕・前田純が投じた内角寄りの直球に反応。痛烈な打球をはじき返し、三塁強襲の内野安打とした。

 今季はここまで打率・199、3本塁打、19打点。2軍降格の際には「いい時間にしたいと思いますし、この時間をどう大切に過ごすかが大事になってくる」と復調へのきっかけを求めて汗を流してきた。あとはその成果を打席で出すだけだ。

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