「死の組を引き当ててしまった!」パリ五輪で過酷なプールに入った中国女子バレーに母国メディアも戦慄!「いや、奇跡を起こせるはずだ」

すでにさまざまな思惑が交錯している。

現地6月19日、国際バレーボール連盟(FIVB)はパリ五輪・女子バレーボールの組み分け抽選会を実施した。出場12か国を4つのポットに割り当て、3つのプールに振り分け。世界ランキング7位の日本はポット3に組み込まれ、抽選の結果、プールBでブラジル、ポーランド、ケニアと対戦することが決まった。

一方、アジア最上位国として五輪切符を勝ち取った中国女子代表はプールAに入った。開催国フランス、東京五輪金メダルのアメリカ、そしてネーションズリーグに2軍チームを送って「世界9位」のポット4で抽選会の日を迎えた強豪セルビアだ。

中国スポーツサイト『捜狐体育』は「死の組を引き当ててしまった!」と切り出し、「どのプールにも強敵がいるが、プールAがやはり一番過酷ではないだろうか。ポット4からなんとセルビアがやってきたのだから…。アメリカ、セルビアとの熾烈な戦いが待ち受ける」と気を引き締めた。

同メディアは「中国は予備登録の25名を決定したが、セッターを誰にするのかを含めてまだまだ改善点が多い。残り1か月でどこまで詰められるかがポイントだ」と指摘。そのうえで「今回のネーションズリーグ・1次ラウンドでは終盤に大いに巻き返し、トルコとポーランドを連破してみせた。この勢いと自信をオリンピックにも持ち込めれば、ファンの前で奇跡を起こせるはずだ」と期待を込めた。
パリ五輪・女子バレーボール競技は7月28日に開幕。1次ラウンドで総当たり戦を行ない、各プール上位2チームと各プール3位のうち成績上位2チームの計8チームが決勝ラウンド(準々決勝)に進出する。

以下が3つのプールの組み分け結果だ(カッコ内は世界ランキング)。

【プールA】
フランス(開催国/19位)
アメリカ(5位)
中国(6位)
セルビア(9位)

【プールB】
ブラジル(1位)
ポーランド(4位)
日本(7位)
ケニア(20位)

【プールC】
イタリア(2位)
トルコ(3位)
オランダ(8位)
ドミニカ共和国(11位)

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社