「空飛ぶクルマ」万博での商用運航に黄色信号 吉村知事は「まだ残り2事業者がチャレンジの最中。『できない』と言うべきはない」

大阪・関西万博で運航が期待される「空飛ぶクルマ」をめぐり、新たに事業者の1つが、客を乗せて運航することを断念したが、大阪府の吉村知事は、「残りの事業者に実現してもらいたい」と話した。

■「空飛ぶクルマ」の商用飛行に黄色信号 吉村知事は…

大阪府 吉村洋文知事:今、まだ残り2事業者がチャレンジしている最中ですから、もうできないと言うべきではないと思うんです。それ言った瞬間終わってしまいますから。

■「空飛ぶクルマ」4つの運行事業者中、2社が商用運行を残念

来年の大阪・関西万博では、「空飛ぶクルマ」が目玉の1つとされ、4つのグループが運航事業者に決定していた。しかし、事業者の一つのスカイドライブ社が、6月14日、開発計画を見直した結果、万博期間中は、客を乗せる「商用運航」を断念したと明らかにした。

これにより、4つの事業者のうち2つが、クルマを飛ばすものの、客を乗せない方針となり、万博での商用運航に黄信号が灯った形となった。

■開発中の2社に対し、吉村知事「出来る支援はしていく」

これまで”万博での空飛ぶ車の「商用運航」を目指したい”と、繰り返し発言してきた大阪府の吉村知事は、今の状況について…

大阪府 吉村洋文知事:僕は万博時にて、空飛ぶクルマ、お客さんを乗せて移動する社会というのを実現すべきというふうに思っています。やっぱりそういう社会を目指すべきだということを、僕は言い続けます。

残りの2つの事業者は、「商用運航」の実現について「未定」としているが、吉村知事は「府として支援できることはしていく」と諦めない姿勢だ。

(関西テレビ「newsランナー」2024年6月18日放送)

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