キャベツが1カ月で1/3に値下がり!きゅうり、なす、オクラなどの夏野菜も安価に “野菜が茹で上がる”可能性…お得は今だけ?

高値が続いていた「野菜の価格」に変化が起きていた。キャベツは1カ月前(5月)の3分の1の価格に値下がり、スーパーで野菜を買い求める客や、大量に仕入れる飲食店からは嬉しい悲鳴が聞かれた。さらには、きゅうり、なす、オクラ、とうもろこしも安価に。その一方で、大雨から急激に暑くなるなどの極端な空模様の影響で、今後、品薄になる恐れもあるという。

5月に1玉380円→現在は128円に

19日は列島各地で再び真夏並みの暑さとなり、小型の扇風機と日傘を出して街を歩く人の姿も見られた。

前日18日の大雨から一転、東京・練馬では最高気温が30.6℃まで上がり、真夏日となった。

関東甲信が“記録的に遅い梅雨入り”を迎えようとする中、高値が続いていた「野菜の価格」に変化が起きていた。

スーパーをのぞいてみると、とうもろこしが1本98円、きゅうりが一袋6本入りで158円、キャベツも1玉128円で大変安くなっていて、一時期と比べると1/3の値段に。

同じスーパーで比較すると、5月には1玉380円と“異例の高値”で売られていたキャベツが128円まで値下がっていた。

アキダイの秋葉弘道社長は「キャベツの高値は事件と言ってもいいくらいの出来事だった。それが今は2Lサイズで128円と、平年並みか平年以下」だと話す。

1カ月前の3分の1・・・安心して買える価格だ。

訪れた買い物客からは「ずいぶん安くなりました。どんどん安くなったので買ってます」「重い!持てない」と嬉しい悲鳴が聞かれた。

“キャベツの値下がり大歓迎”の店、東京・銀座のとんかつ店では…。

イマカツ銀座店の橋本賢信さんは「一時期は1玉2000円ぐらいまでいっちゃって大変でした。爆上げですごかったですね。正直驚きました」と振り返る。

この店では、通常1玉160円だというキャベツの仕入れ値が5月は一時、2000円近くまで高騰し、1日30玉もの量を使うことから、キャベツの“おかわり無料”を維持できなくなり、やむなく100円の有料にしたという。

そのことについて、イマカツ銀座店の橋本賢信さんは「お客さまがすごいショックを受けていて、心苦しかった」と振り返る。

しかし、ようやく仕入れ値が通常価格に戻り「おかわり自由」が復活した。キャベツをおかわりした女性客に話を聞いてみると…。

キャベツをおかわりした女性客:
きょうも2杯目なんですけど、だいたい3~4杯くらい食べます。有料だったら、もしかしたらお店を変えていたかもしれないですね。

きゅうり、なす、オクラ、とうもろこしも安価に

そしてスーパーでは旬を迎える“夏野菜”もお買い得な価格になっている。

梅雨入りが遅れたことで生育が進んだ、きゅうりなすオクラとうもろこしなどが安くなっているという。

アキダイ 秋葉弘道社長:
今がチャンスですね。梅雨入りが遅れることによって、食卓にとっては今の段階ではプラスです。

しかし今後に向けては不安な点もあると秋葉社長は言う。

アキダイ 秋葉弘道社長:
18日の雨の後のこの高温はすごく嫌な予感がする。いわゆる“野菜がゆで上がっちゃう”イメージですね。モノがダメになっちゃう。

大雨から急激に暑くなるなどの極端な空模様の影響で品薄になる恐れがあり、「野菜を買うなら今のうち!」ということだった。
(「イット!」 6月19日放送より)

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