権威主義国家の連携強化に警戒感、ロ朝条約巡りNATO事務総長

David Ljunggren

[オタワ 19日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は19日、ロシアと北朝鮮の新しい条約について、権威主義国家の連携が強まっていることを示していると述べ、警戒感を示した。

訪問先のオタワでパネルディスカッションに出席し、「北朝鮮や中国、イラン、ロシアといった権威主義的な政治体制がますます足並みをそろえるようになれば、自由と民主主義を信じる国々も足並みをそろえることがより重要になる」と語った。

中国とイランがウクライナとの戦争でロシアを軍事的に支援しているほか、北朝鮮はロシアに「膨大な量の弾薬」を提供しているとも指摘した。

ロシアとアジア諸国の親密さが増す中、NATOにとってアジア太平洋の友好国と協力することが一層重要だと発言。来月ワシントンで開催されるNATO首脳会議にオーストラリア、日本、ニュージーランド、韓国の首脳が招待されているのはこのためだとした。

ロシアのプーチン大統領は19日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と会談。両首脳は相互防衛条項が盛り込まれた「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名した。

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