人気製品をガチ比較!ベスト簡易水冷CPUクーラーはこれだ!その②【PCパーツ100選 2024 CPUクーラー編】 DOS/V POWER REPORT 2024年冬号の記事を丸ごと掲載!

by DOS/V POWER REPORT編集部, 石川 ひさよし

デュアルポンプで放熱UP 年末に突如現われたダークホース

対応CPUソケット:LGA1150/1151/1155/1156/1200/1700/2011/2011-v3/2066、Socket AM3/AM3+/AM4/AM5●ファン:12cm角×3(600〜1,850rpm、PWM対応)●サイズ(W×D×H):396×120×27mm(ラジエータ)、70×70×55mm(水冷ヘッド)●重量:1,200g

デュアルポンプによる流速向上、放熱性能向上をうたうCPSブランドの36cmクラスの水冷CPUクーラー。検証のとおりMTP 125W時、253W時とも冷却性能はトップクラスで静音性も高かった。価格は今回の製品中ではやや高めだが、36cmクラス全体からすればそれでも安め。リテンション金具の部品や細部のデザイン・質感などでコスト削減を感じる部分があるのは事実としても、高性能を求めつつ価格を抑えられるところは魅力だ。

ヘッド部のRGB LEDはASUSTeKのAuraSyncにも対応。水冷チューブの接続部には赤と青のリングがあり、冷却液が流れる方向を示している

クロシコ×サイズのコラボなら価格と性能は約束されたも同然

対応CPUソケット:LGA1150/1151/1155/1156/1200/1700、Socket AM4/AM5●ファン:12cm角×3(最大1,800rpm、PWM対応)●サイズ(W×D×H):394×120×27mm( ラジエータ)、72×85×37mm( 水冷ヘッド)● 重量:1,234g(実測値)

基本的にはAsetekのOEMで見た目はそのもの。一方で同じ国内メーカーであるサイズのファンを採用したのが特徴だ。冷却性能はMTP253W時でトップタイ。動作音は水冷モデル中では平均よりもややうるさい印象だが、Asetek OEMがこの価格で手に入るだけでも安い。

3ポートのファン電源ハブが付属するので配線の手間が少し解消されている。水冷ヘッドにある名物の玄人志向マークは交換プレートで隠すことも可能

LS720をよりシンプルにした低価格が魅力のスタンダード水冷キット

対応CPUソケット:LGA1150/1151/1155/1200/1700、Socket AM4/AM5●ファン:12cm角×3(500~2,250rpm、PWM 対応)●サイズ(W×D×H):402×120×27mm( ラジエータ)、91×80×52mm( 水冷ヘッド)● 重量:1,570g

高効率水冷ヘッドによりTDP 250W対応をうたうモデルで、実際にMTP 253Wまで問題ない冷却性能だ。ただし上位モデルのLS720との差は明確にあった。TDPの低いCPUなら本製品、高いCPUならLS720という選び方がよいだろう。

LS720と比べるとカスタマイズできないシンプルなヘッドだがARGBLEDの制御には対応している。チープさはあまり感じない

冷却も静音も妥協したくない方向き ユーザーフレンドリーな設計も◎

対応CPUソケット:LGA1150/1151/1155/1200/1700/2011/2011-v3/2066、Socket AM4/AM5/sTR4/sTRX4● ファン:12cm 角×3(500〜2,250rpm、PWM対応)●サイズ(W×D×H):402×120×27mm(ラジエータ)、86×74×57mm(ヘッド)●重量:1,607g

今回の検証では若干成績が振るわなかったものの十分な冷却性能。動作音も回転数が近いほかのモデルに対して静かでもあったことからファン自体も優秀と言える。ファンの電源とLEDの接続にデイジーチェーン方式を採用している点は下位のLE720にはないところ。

ファンのケーブルはデイジーチェーンで接続の手間を抑えられる。水冷チューブのクリップも付属するなど、LE720とはしっかり差別化されている

外観は地味だが静音志向で使いやすい

対応CPUソケット:LGA1150/1151/1155/1156/1200/1700/2011/2011-v3/2066、Socket AM4/AM5/sTR4●ファン:12cm角×3( 最大2,200rpm、PWM対応)●サイズ(W×D×H):397×120×27mm( ラジエータ)、67.26×59.95×55.9mm(ヘッド)●重量:非公開

結構冷えるし動作も静か。15,000円前後の水冷キットに求めるパフォーマンスをきっちり上回ってくれる製品だ。幅広いソケットに対応しつつも組み立て手順はシンプル。デザインはミリタリーテイストで同社のMAGシリーズのマザーボードとマッチする。

ミリタリーテイストゆえにハデさはないが逆にそこが使いやすいユーザーも多そう。もちろん同社マザーボードとの相性は抜群だ

ハイエンド空冷より安い!1万円で買える36cm水冷

対応CPUソケット:LGA1700、Socket AM5● ファン:12cm角×3( 最大1,600rpm、PWM対応)●サイズ(W×D×H):395×120×27mm(ラジエータ)、67×67×47mm(ヘッド)●重量:約1,200g

36cmクラスとしては非常に安価だが、今回の検証では価格なりの冷却性能、動作音だった。もちろん普通に使う分には問題なく、動作音はやや大きなポンプ音が乗ってしまった格好だが水冷の平均より少しうるさい程度。水冷に手を出すか迷っているなら十分候補になる。

レインボー発光のLEDを搭載。内部は銅製コールドプレートと超微細なマイクロスカイブフィンを採用している

静か、冷える、安い、デカい!42cmクラスの実力派

対応CPUソケット:LGA1150/1151/1155/1156/1200/1700/2011-v3/2066、Socket AM4/AM5● ファン:14cm 角×3(200~1,700rpm、PWM 対応)、4cm 径×1(1,000~3,000rpm、PWM 対応、水冷ヘッド)●サイズ(W×D×H):138×458×38mm(ラジエータ)、78×98×53mm(水冷ヘッド)●重量:1,977g

MTP 253W時を見るとCPU温度は3位だったが、動作音はもっとも静か。しかもその際もファンは最大回転に達していない。MTP制限をして静音性を求めてもよいし、余力をMTP無制限で運用してもよい。対応ケースが必須だが快適さを求めるならチャレンジしたい。

小径ファン内蔵の分ヘッドは大きめ。そして配線はヘッドから延びる電源ケーブルをマザーボードのファン用ヘッダに挿すだけのお手軽さ

[TEXT:石川ひさよし]

PCパーツ100選 2024

DOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載

今回は、2023年末に休刊したDOS/V POWER REPORT「2024年冬号」の記事をまるごと掲載しています。

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