ヒロナカ氏が新HC就任 ヴォルターズ運営会社「さらなる飛躍へ起用」 バスケ男子B2

2012年、当時のアドバイザーに就任したジェフリー・ヒロナカ氏(左)と、熊本バスケットボールの湯之上聡社長(右)=県庁

 バスケットボールBリーグ2部(B2)熊本ヴォルターズの運営会社・熊本バスケットボールは18日、米大学で指導者として活躍するジェフリー・ヒロナカ氏(67)のヘッドコーチ(HC)就任を発表した。

 Bリーグの制度変更に伴い、2024~25年シーズンが自力でB1に昇格できる最後のシーズン。クラブは「さらなる飛躍を目指すために起用を決断した」としている。

 ヒロナカ氏は米国籍の日系3世で、全米大学体育協会(NCAA)西部地区の「コーチ・オブ・ザ・イヤー」受賞歴がある。個々の能力だけに頼らず、組織力を重視したチームづくりで知られる。クラブ側は同氏の豊富な人脈を選手獲得にも生かしたい考えだ。

 ヒロナカ氏はクラブを通じて「準備を徹底し、アンセルフィッシュ(非利己的)で速い展開のゲームを遂行するチームを目指す」とのコメントを出した。熊本は今季終盤、主力に故障者が相次いだこともあり、湯之上聡社長は「組織力を磨く新HCの手腕がB1昇格の鍵になる」と話した。

 Bリーグは26~27年シーズンから「アリーナ」「入場者数」「売上高」の厳しい条件を満たしたクラブが参加可能な「Bプレミア」をトップカテゴリーとした新たなリーグに生まれ変わる。(萩原亮平)

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