米SEC、「イーサリアム2.0」調査終了 暗号資産会社が発表

[19日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は、ブロックチェーン(分散型台帳)プロトコル「イーサリアム2.0」に関する調査を終了した。暗号資産(仮想通貨)会社コンセンシスが18日遅くにXへの投稿で明らかにした。

同社は4月、イーサリアム・ブロックチェーン規制を巡り、SECに対する差し止め命令を求め提訴した。

コンセンシス創業者で暗号資産イーサリアムの共同創設者でもあるジョセフ・ルービン氏は19日、SECが調査を打ち切ったことはイーサリアムにとって「重要な勝利」と表明。「この進展を歓迎するが、十分ではない。われわれは警戒を怠らず、イノベーションの繁栄を可能にする明確で公正な規制を提唱し続けなければならない」とXに投稿した。

コンセンシスは、SECにはイーサリアムやイーサリアム・ブロックチェーン上に構築されたユーザー制御のソフトウエアインターフェースを規制する法的権限はないとの裁判所判断を求めて訴訟を継続するとした。

SECの報道官は、調査の有無についてはコメントしないと述べた。

SECは先月、ナスダック、CBOE、ニューヨーク証券取引所(NYSE)によるイーサリアム現物の上場投資信託(ETF)上場申請書を承認。承認されないと見込まれていたため、業界にとって大きなサプライズとなった。

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